怪力の母 ビッケブランカにはまる
オタク大好き沼堕ちブログだよ!
以前からブログやTwitterでよく母の話をしているのですが
全くオタク気質ではない母が私を育てるというミッションが落ち着いたからなのか最近いろんなものに興味を持ちだしたので、せっかくの記録としてブログを書いてみます。
登場人物
怪力の母:母(55)。身長155センチ、体重45キロ、握力45キロ、背筋力100キロ。
「沼」という言葉すら知らない完全なる非オタだったはずが、月亭方正(山崎邦正)に興味を持ったと思ったら今度はビッケブランカが気になると言い出して……?
私:七那。お笑い、ジャニーズ、特撮などいろんなジャンルを掛け持ちして首が回らなくなっている3次元のオタク。元ジャニーズJr.後藤泰観が所属するGoodiesという昭和歌謡カバーバンドを応援しているが、邦楽の知識はSOL*1と関ジャムで得たものしかない。
母「サバって曲が気になる」
先週外出先から帰宅したところ、突然母親が突拍子もないことを言い出しました。
母「FM802を聴いてたらサバって連呼する曲が流れてたんやけどあれ何かわかる?」
私「さ、鯖?(ごはん系の曲ってことは打首獄門同好会か?)」
母はよくFM802という大阪のFMラジオを流しっぱなしにしているのですが、特定の曲に興味を持つのは初めてでした。
母「CMにも使われてんねん!飛行機の中でオレンジジュースばっしゃーってかけられるやつ!最初綺麗な声やなー古いフランスの曲かなーって思ってたら急にサバって連呼するねん!」
まったく意味がわからなかったので、とりあえず「サバ 曲」で検索したところ、ビッケブランカの『Ca Va?』という曲がヒット。
ビッケブランカ / 『Ca Va?』(official music video)
オレンジジュースのCMと言っていたのはSpotifyでした。
(当然、母はSpotifyを知らない)
聴いてみたら、実に美しい歌声。
ただ、それに聞き惚れていたら突然「Ca Va?」って大音量で流れて心臓が止まるかと思った。
JUMPのDVD再生し始めたときに突然「J Storm!」って音にビビる、みたいな。
でもそこからさらに聴いていくと、「Ca Va?」ってフレーズはは癖になるし、メロディはキャッチーだし、途中で不思議なくらいに違和感なくフランス語と日本語がクルクル入れ替わるのが面白いしで楽しいー!ってなって、私もすっかり虜になりました。
肝心の母は「あらこれ日本人の歌やったん!でも名前はビッケブランカなんや~!」って言ってました(笑)
おや、大阪でライブやるらしいぞ?
アーティスト名がわかったので、早速「ビッケブランカ」で検索してみると、HPがヒット。
DISCOGRAPHY欄にサブスクのQRコードがずらっと並んでいて衝撃でした。ジャニーズには絶対ないので……。
『獣になれない私たち』の挿入歌に使われてたこともここで初めて知る。
ビッケブランカ / 『まっしろ』(official music video)(日本テレビ系水曜ドラマ『獣になれない私たち』挿入歌)
我が家は私がお笑いオタクということもあり、一日の大半をバラエティ番組と母の見るニュースに使うので、ドラマは見ません。
そんなこんなでHPを漁ってみると、トップページに大きく掲示されているライブのお知らせが気になってきました。
読んでみるとZepp Nanbaでライブをすることに気づきます。しかも日程的に行ける。
実は、いままでいろんなジャンルにはまってきたのに、大手ジャンルである邦楽にがっつりはまったことがないのがオタクとして変に悔しかったのです。
曲はほとんど知らない。母は非オタ。音楽ライブは怖い。でもこの曲調なら大丈夫では?
早速SNSで「ビッケブランカ気になるんですが初心者の母が行っても大丈夫ですか?」と問いかけたところ、「前の方に行かなければ問題ないと思いますよ!」との回答が。さすが持つべきものはインターネットフレンズやで!
そんな訳で母を「モッシュとかいうもみくちゃになるやつはなさそうやから行こうや!」と説得し、チケットを購入!
ビッケブランカを履修するためにFire TV Stickを購入
チケットを購入したのでさすがにもっと曲を勉強しようとなったのですが、ビッケブランカさんが推しているように伺える(CMやってるから当然)Spotifyは、携帯を平気で何度も職場に忘れ、かつ原付で通勤している母親にはメリットが少ないように思えました。
そこで私ははたとあることに気づきます。
「母、アマゾンプライム入ってるからAmazon Prime Music 聴けるやん!」
そういえば母は送料無料目当てにアマゾンプライムに入っており、そのためAmazon Prime Musicも利用可能でした。
これだけデジタルに強いビッケさんならAmazonにも対応しているのではと思い検索してみると、さすがに「Ca Va?」はまだないけど、アルバムならある!
https://www.amazon.co.jp/Wizard/dp/B07K42478F
アプリ自体はずいぶん前に私が母のタブレットにインストールにしており、母はそれでIl Divoや寺尾聡などを聴いていたのですが、音質が良くないのとタブレットがそれで塞がってしまうのが嫌で頻繁には使ってはいませんでした。
でも端末で聴くのが嫌なら、いっそのことFire TV Stickを買えば自宅で手軽に聴けるのでは?
増税前に買ったぜ!!!!! pic.twitter.com/6e9olxg0c5
— 七那(Nana) (@n7yade) September 28, 2019
まあ建前は母のためだけど、本当は私が大画面でゴッドタンを観たかったからだけどね!*2
いざ使ってみると、リモコンにアレクサが搭載されているので、アレクサに話しかけるだけで母でも使えるじゃないか!!!
という訳で今はアルバムの曲をアマプラでガンガンにかけ、どうしても「Ca Va?」が聞きたいときはリモコンに搭載されているアレクサでPVをYoutubeで再生するようにと伝えています。
母はすっかり気に入ったようで、今は「秋の香り」を口ずさんだり、「ビッケブランカはピアノを習得するために一年間携帯触らなかったんやって!」と自分で調べた知識を私に披露したりしています。
ビッケブランカにはまりすぎてラグビーを見るのを忘れていました。
今回の経験で思ったこと
この怒涛の数日を経て思ったのは、「非オタが何かに興味を持つことだって多々あるけど、それを実際に行動に移させるためには環境が整っていることが必要」ということでした。
うちはたまたま私が三次元のミーハーでこういうことに慣れていたし、ビッケブランカ氏がラジオ、Youtube、サブスクなどあらゆるものに明るかったから今回ハマれたけど、そうじゃなかったら非オタの母はふーんで終わらせていたと思います。
逆にいろんなところにフックを作っていたら、うちの55の母みたいなメインのファン層とは違う人がひっかかることもあるんだなと気づきました。
なんというか、今の時代だからこそあり得る面白さだと思います。
まさかうちの母がアーティストにはまるなんて夢にも思わなかったけれど、せっかくの機会なので私も一緒にライブを楽しみたいと思います!