広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

兼オタの夏が始まる

今週のお題「夏支度」

かねがねから公言している通り、私は複数のジャンルを掛け持ちしている兼任オタク、通称兼オタというやつである。「オタク」であると自認しているジャンルはジャニーズ(特にHey!Say!JUMP)、お笑い、そして特撮の3つである。とはいえオタクまではいかないが好きなジャンルが他にも多数あり、掛け持ちのしすぎで首が回らなくなっているのだ。

1. Hey!Say!JUMP 

JUMP担というものになって半年、ついにやってきたコンサートのお知らせ。振り込め用紙にパニックになったが、ありがたいことに友人やフォロワーさんに助けていただきなんとか申し込みをすることができた。理由はあとで述べるが、私には残り時間が少ないためコンサートをどうしても見ておきたかったのだ。結果は2公演当選。歓喜の私。だがチケットを見ても座席の種類が理解できない。スタンドとアリーナはまだわかる。だがメンステとバクステとはなんぞや。慌てて友人に尋ね、解説をしてもらった。ほっとしたのもつかの間、「双眼鏡は使わないの?」と言う友人。お笑いで双眼鏡なんて使わないし、そんなものが必要なほど大きな劇場にはあまり行っていないのでその発想はなかったのだ。ちなみにだが、私が今までで参加したライブで一番小さかったステージはシダックスのパーティフロアである。ジャニーズとの市場規模の違いを思い知らされた。

さらに大変なのが24時間テレビだ。おそらくこのブログをご覧になっている方は重々承知していると思うが、Hey!Say!JUMPの24時間テレビパーソナリティ就任が決まった。そのためワイドショーや番宣なども含め、徐々にテレビや雑誌への露出が増えてきている。私はジャニーズ以外のジャンルのオタク歴は長いので録画や情報収集には慣れていた。しかしジャニーズではその数があまりにも多すぎるのだ。最大手ジャンルを舐めていたつけが回ってきそうで、まだJUMP担になって半年も経っていない私ははてなブログに書かれた24時間テレビの記事を読んで慄いている。

moarh.hatenablog.jp 

ちなみにだが、多くのジャニオタさんが仰っている「深夜のしゃべくりは寝る」という方法を私は使えない。なぜなら私はお笑いオタクでもあり、深夜のしゃべくりに好きな芸人さんが出る可能性が高いからだ*1。 

 

2. お笑い

反対に大誤算だったのがお笑いだ。芸人さんの中には夏に「単独ライブ」という、ミュージシャンでいうところのワンマンライブをする方が多い。去年は自分のスケジュールがことごとく合わず、御茶ノ水男子の二年ぶりの単独ライブに参加できないという辛酸を舐める結果となった。私は今年は必ず遠征して観劇すると心に誓っていたので、いつ単独ライブが来ても良いように*2他のライブは入れないでいた。ところがいざスケジュールをあけると8/29とよりによって絶対に行けない日と重なり、さらに御茶ノ水男子がこれをもって長らく活動してきた無限大ホールから去るということも発表された。という訳で今はお笑いの現場が全くない状態で、亡霊のようになっている。そしてランパンプスの単独にも行けない。

 

3. テレビ(お笑い、特撮、ジャニーズ)

JUMPのコンサートまであと一月ほどあるし、お笑いライブにも行かないとなると捗るのがテレビ観賞である。ところが兼オタをしていると録画する量も半端ではなく、その上ジャニーズにはまってしまったので全てを消化しきれない状況にある。「続きが気になるもの」を優先的に見るので、ワールドトリガー仮面ライダードライブ(先週の放送で泣いた)、牙狼などのストーリー性の強いものは比較的追いつけているのだが、ガムシャラや少年倶楽部ともなると途中までしか見れない。最終的には外出時にネット動画で見る始末で録画した意味がなくなってしまう。また、上記の特撮作品は1クールものではなく複数のクールにまたがるため、24時間テレビ関連で録画が増える今後においても引き続き録画をしなければならならず頭を悩ませている。私の好きな若手芸人さんはあまりテレビに出ないので意外とお笑い番組を録画することは少ないのだが、夏は特番も多くあるので例外だ。今朝飛び込んできた「薮様、ニノさんの偉人企画に出演決定」というニュースを見て芸人さんと薮様の思わぬ形での共演に心を躍らせている。あの企画は偉人がひな壇にならんでトークをするというもので、若手芸人さんが偉人の「中の人」をしているからだ。

 

4. ケイオスドラゴン

間違いなく今一番のめりこんで大惨事を引き起こしているのがこれだ。説明がややこしいのだがザックリ言うと、「そうそうたる作家陣が行ったTRPGを元にしてつくられたアニメやゲーム」である。

chaosdragon.jp

私は去年購入した「仮面ライダー鎧武ザ・ガイド」という仮面ライダー鎧武のオフィシャル本でこのプロジェクトを知って原作本を読み、アニメ化と携帯ゲーム化されるのを大変楽しみにしていた。鎧武の脚本を担当された虚淵さんが参加されているこの作品は間違いなく面白くなると思っていたからだ。

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一ジャンルから他のジャンルに足を突っ込むあたりがミーハーらしいのだが、いざ携帯ゲーム版の「混沌戦争」始めてみると、ゲームに疎い私でも楽しく、暇さえあれば続けてしまう。ようやく序盤を終えたばかりなので、これからの展開が気になって仕方ない。つまりは時間をとても食われている。

 

5. ドラゴンゲート

私がジャニーズにはまる前から好きだったのがドラゴンゲートというプロレス団体である。プロレスは興行の数が多く時間も長いため兼オタの私には追いかけきれないと思い、この沼にはまる事を断念していた。そのため情報収集をあまりせず、気が向いたら試合を見に行く程度にとどめていた。ところが。

リコシェが帰ってきた。

リコシェ選手は私がドラゴンゲートを好きになったきっかけとなった一人で、私は彼のダイナミックで美しい技ををいつか生で見てみたいと思っていたのだが、ここしばらくはドラゴンゲートを離れて祖国アメリカで活動していたため叶わなかった。

ところが、他の選手のTwitterを見るまで全く気づかなかったのだが、彼はいつの間にか日本に帰ってきていたのだ。

そうとなればぜひとも見たい。正直私のスケジュールはパンパンであるが、意欲はガンガンにかきたてられている。

www.youtube.com

 

 

とりあえず思いつく限りは列挙してみたが、これ以外にも友達にお誘いいただいて少年たちに行くし、大好きな竹内佐千子先生の新刊が出るしでつねにテンションはMAXだ。

だが、私はこの夏が終わるとアメリカに留学に行くことになる。自分で決めたこととはいえ、グラスホッパーやピンクとグレーが見れないことなど、ここに書いた全てのジャンルを放棄しなければならなくなるのは大変辛い。そうであるからこそ、この夏は己のミーハーっぷりを呪いながらも精一杯、兼オタとしていろいろなことを楽しむ所存だ。

人生で一番忙しい夏が始まる。

*1:去年まではむしろ深夜のしゃべくりのみを録画していたくらい

*2:お笑いのライブスケジュールが発表されるのは大抵公演の2ヶ月前~。本番3日前にチケットが発売されたものもあった

たぶん私は業が深い

こんばんは。昨日らじらーを泣く泣く諦めてブロードキャスト!!*1の単独へ行ったところ、オープニングで吉村さんがSHAKEを踊りだして頭を抱えた七那です。漫才中は「マッチさーん!」と言っていて脳内にカウコンがよぎりました。

 

このブログのタイトル「広く浅くで大惨事」は私のミーハーっぷりを表すために作った言葉なのですが、最近あまりにもそれが酷すぎて首が回っておりません。

最も酷いのがテレビ。録画レコーダーが二台あるにも関わらず、とんでもない勢いで容量が埋まっていくのです。

ちなみに毎週録画している番組は

月:ガムシャラ*2

火:テレビでドイツ語

水:リトルトーキョーライブ、スーパープレゼンテーション

木:アメトーーク、シャーロック

金:牙狼

日:ワールドトリガー、ニンニンジャー、仮面ライダードライブ、まいジャニ

 

ここに臨時で録画する番組も加わってくるので全く追いつけません。場合によっては見たい番組が3つ被ることもあるので、どれを録画するか本当に悩みます。まあこれに加えてYoutubeでいろんな動画を見たり、岡本圭人氏を愛でたりする時間がかなり多いのも要因なのですが……。

今現在はジャニーズへの興味が一番強いのでジャニーズ関連のものを優先して見ているため、特撮は数週溜まることもザラです。お笑いは推しが全然テレビに出ないので論外ですが……*3

また、とても悩むのが東京への遠征。金銭的事情のため遠征ができるのは年に一度。ですので何を目当てに行くのか大変悩みます。今年は「時代に流されろ!」という舞台を選びました。主演が伊勢大貴さん、助演が犬の心押見さん、脚本演出がマンボウやしろさんという、好きな人同士のコラボというのが決め手でした。

私はどうやら、「レア」という言葉に弱いようです。

みなさんは見たい番組やコンサートが被った際、何を基準に決めていますか?

 

ちなみに私は嵐のワクワクに意気揚々と申し込んだ後、田畑藤本が同日に大阪で単独をすることに気づいていて涙目になっております。規模は全く異なるけどどちらもレアじゃないか……。

 

*1:東京吉本所属の漫才師。嵐とほぼ同期

*2:関西では遅れて放送

*3:このブログのアクセスランキング一位の記事が男前ランキングでびっくりしました

ジャニーズ以外でも大惨事

かねてからミーハーを公言してきた私が反応せざるを得ない記事がありましたので便乗させていただきます。

 

1528ta.hatenablog.com

congratulations17.hatenablog.com

pumpkin2686.hatenablog.com

 

自分でミーハーって言っているくらいなので好きになったジャンルは本当に多いのですが、今回はその中で今現在もハマり続けているものについて書きたいと思います。

 

児童文学(幼少期~)

私が生まれて初めてオタク属性を自覚したのがこれ。一番最初に好きになったのはチャーリーとチョコレート工場でした。そこから小学校低学年まではデルトラクエストとかバーティミアスとかの海外ものをよく読んでいました。シャーロックホームズやルパン、怪人二十面相ポアロデュパンなど、推理小説の面白さを知ったのもこの頃です。小学四年生の時に怪盗クイーンシリーズと出会ってからは青い鳥文庫にどハマリし、「黒魔女さんが通る」の読者がキャラクターを考えるコーナーで採用されたことも*1。家の本棚には青い鳥文庫&講談社の児童文学専用のコーナーを作っているくらいです。

 

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 今でもはやみねかおる作品は買い続けています。昨日ついに都会のトム&ソーヤの新刊を手に入れたので、読むのが楽しみ。

 

お笑い(2006年末~)

間違いなくお金を一番使っているジャンル。小さい頃からバラエティが好きでよく見ていたし父親が賞レースを欠かさず見る茶の間オタなので昔から親しみはあったのですが、2006年M-1チュートリアルの漫才で一気に堕ちました。そこから数年間はチュートリアル次長課長キングコング、オリラジ、ライセンス、しずる、NONSTYLEなど、すでにテレビで活躍されている方々をテレビやネット配信などで追いかけていました。

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(本棚のお笑い雑誌・DVDのコーナー)

転機は2009年秋。しかもドイツ在住時。NONSYLEのネット配信ライブが終わったことにより、海外から見られるコンテンツを失って茫然としていた私は「パンサーというトリオが面白い」という情報を教えてもらいます。そこで見たのが「シチサンライブ」という、東京のよしもと無限大ホールでのライブを配信したものでした。ここから一気に若手芸人を覚え、無限大ホールに出ている芸人さんの動画を見まくり、帰国後にライブに通うように。1500~2500円ととても安いので、自分のペースで気楽に見られるのが魅力だなと思っています*2。無限大ホールは若手のための劇場なので、数年に一度メンバーが刷新します。そのためその時々でお気に入りは変わるのですが、今現在の無限大ホールのメンバーならば御茶ノ水男子ランパンプスが好きです。とはいえこの方々はめったに地方でライブをしないので*3そろそろ干からびそうです(笑)無限大卒業組ならばパンサーやブロードキャスト*4グランジ*5が好きです。AGEAGE世代万歳。でも好きな芸人さんは数えだしたらキリがない。

ynn.jp

 

無限大ホールは火・木・金・土に無料でネタライブを生配信しているのでよろしければパソコンで見てみてください。かくいう私はスケジュールの都合で最近全然見られていないのですが、大阪の劇場には月に一度くらいのペースで行っています。

 

特撮(2011年~)

幼い頃からかっこいいものが大好きで見ていたのですが、中学入学と同時に卒業。ところが好きな芸人さんである御茶ノ水男子のしいはしさんが元スーツアクターでしばしば特撮について語られるため、興味が再燃。そんな時に海賊戦隊ゴーカイジャーを見てハマりました。大きくなってから特撮を見ると、幼かった頃には気づかなかった物語の残酷さや深みに気づけて本当に面白いです。特に好きなのは特命戦隊ゴーバスターズ仮面ライダーW*6仮面ライダー鎧武。あと牙狼という深夜の特撮シリーズも好きです*7。ジャニオタさんにはWがお勧めかなあ。二人で一つのライダーに変身するという、シンメ厨の方にはたまらない設定です。ストーリー中心に見ますが、あえてキャラに焦点を当てるならば悪役が大好きです!なのでJUMPが悪役を演じることをつい妄想してしまいます。

特撮は基本は茶の間ですが、シリーズ放映終了後にファイナルライブツアーという、俳優さんが出演するヒーローショーとトークライブがセットになったツアーがあるのでそれには毎年行っています。月末にはトッキュウジャーの大阪公演参戦予定です。紫*8の服着るんだ!そして仮面ライダー鎧武のスピンオフは4/29にDVDが発売予定。Chau♯と一緒だなんてなんという偶然。

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(フィギュアは置けないのでガチャガチャで我慢してます)

 

ただでさえ好きなものが多いのにJUMPまで好きになった私はこれからどこへ向かうのでしょうか……。ご期待ください。

*1:7巻から登場しているチョコのクラスメイト

*2:その分公演数が圧倒的に多いので、年360本見るという方もいる

*3:理由はお察しください

*4:東京芸人の大阪遠征がほぼ無くなった今でも定期的にライブをしてくれるブロードはすごい

*5:メンバーの佐藤大さんは椿鬼奴さんの婚約者

*6:菅田さん主演

*7:とあるキャラの衣装が男never give up の菊池さんのものに劇似

*8:闇の皇帝ゼットのイメージカラー

お笑いオタク兼ジャニオタによるゼウスの感想

笑クラ(お笑いクラスタのこと)歴7年、ジャニオタ歴2ヶ月の私が首を長くして待っていたゼウスがついに放送されました。

思っていたよりも殺伐としなかった。これが現在の正直な感想です。放送が決定した当初は本当に楽しみにしていたけれど、ジャニーズと芸人の対決が煽られるにつれ、番組がとてもギスギスしたものになっているのではないかと心配していたからです。

もちろんあの土下座の終わり方は嫌いです。また土下座を批判している人が、ジャニーズ軍が負けたから文句を言っていると思われることも嫌です。それを避けるためにも批判する際はとても言葉を選ばなければならないでしょう。しかし私は土下座に反論することができません。なぜなら私は両方のファンという、最も色眼鏡をかけた視聴者であり、フラットな目線でゼウスを見ることが不可能だったからです。従って、一般視聴者の方にあれがどう映ったかを想像することは私にはできないからです。

そういうわけでかなり不安に思っていたのですが、蓋を開けてみればゲラゲラ笑いながら見れる場面が多く、オタク属性皆無で私の好きな芸能人についてもバサバサ切ってくるうちの母親と一緒に楽しく視聴することができました。

タイムラインももっと恐ろしくなるかと予測していましたが、ジャニオタさんが負けた自担を愛でているのを見て、これはこれで楽しいぞ!とはっとさせられました。ジャニオタさんが「勝ったらカッコいいし負けたら負けたで可愛い」と仰っていたのですが、両方のファンの私はどちらが勝っても負けてもそのような感情を抱くわけで、つまりはとてつもなく忙しかったです。あとひな壇の並びを確認するのが大変すぎたため「なぜ人間には目が二つしかないのだ!?」と呟いたところ、副音声を録画しつつリアタイ視聴していたお笑いオタクの男友達に苦笑されました。

そういう訳で誰が勝っても負けても嬉しかったです。冒頭にDay様*1があの山田様を抑えたときには、「ガチなんだ!」とテンションが上がり、マシュマロキャッチで友人が有岡沼に堕ちるのを見届け、アルピーが意外と活躍していることにニヤニヤし、ゆうとくんの完全無欠さを思い知らされ、ゆうやくんのレスリングに萌えが爆発し……。書き出せばキリがないです。

中でも最も嬉しかったのが尾形さんでした。私が若手芸人沼に堕ちたきっかけがパンサーだったからです。ブレイブロード、あの場面なら尾形さんが失敗して山田さんが勝敗を決めるのが最も良い流れであったことはわかっています。そして私は、あんなに荒々しい尾形さんが、向井さん菅さんがいない状況で*2成功するわけがないと思っていました。しかし尾形さんは、その荒々しさ、無茶苦茶さでブレイブロードを渡りきりました。

ですから、私はあんな大舞台での、大好きな人同士の対決の終止符を尾形さんが打ったことに感慨すら覚えました。よくできた話だと一人で勝手に納得していました。

 

ゼウスをまたやって欲しいかと尋ねられれば即答できません。100パーセント楽しめたかと言えば嘘になります。

それでもあの番組は、好きな人同士が共演したときの楽しさを私に実感させてくれました。アルコ&ピースが知念さんの麗しさにやられてとラジオで話していたと聞いて、好きな人が好きな人を好きになる世界って最高だなと感じています。

好きな人×好きな人は無限大。

これをきっかけに芸人さんとジャニーズが仲良くなってくれれば、こんなに素敵なことはないと思った夜でした。

*1:NONSTYLE井上さん

*2:パンサーはそれぞれの性格が全く異なるがゆえ3人揃ったときに一番力を発揮する

ジャニオタさんに見てほしい漫才②

前回はエリートヤンキーのネタについて書きましたが、その後「そういやこれもあった!」と思い出したものがあったのでご紹介させていただきます。

今回ご紹介したいのはエレーンです。


エレーン - 彩~irodori~出演者プロフィール

 

ネットで検索したところ、吉本の公式プロフィールに記載が無かった*1ので劇場のホームページから無理やり引っ張ってきました。

私には、時々一緒にライブに行く男友達がいます。吉本以外の事務所も網羅した膨大な知識を持ち、賞レースの予選に通い、芸人さんの画像をLINEのアイコンにし、私物の腕時計もライセンスの番組とコラボしたもの、などなど私以上の筋金っぷりで、他の人にはできないようなコアな話ができる貴重な相手です。

彼とライブ前にわなか*2で食事をしている時、「今一番来ている芸人さんは誰?」と尋ねたところ、教えてもらったのがエレーンでした。この人が言うならば間違いないと思って動画を調べたのが、エレーンを見るようになったきっかけです。

漫才のテーマが「SMAPのフォーメーション」のため、ジャニオタさんは単なる漫才としてだけでなく、一資料としても楽しめると思います。ぜひ再生していただけると嬉しいです。

 


140523 Jr. エレーン - YouTube

 

<おまけ>


141128(金) サンシャイン(エレーンのカバー) - YouTube

ライブの企画でサンシャインという漫才師がカバーしたときのものも載せておきます。

アドリブかもしれませんが、本家よりもジャニーズの説明が詳しくなっています。途中から思いっきり内輪ネタになりますが「こんな芸人がいるのか」と思ってください。

これをきっかけに興味を持っていただけば幸いです。また、「この人もジャニーズのネタしてたよ!」という芸人さんがいれば教えていただきたいです。

*1:吉本ならありうる話だけどさすがにびっくりした

*2:NGK横のたこ焼き屋

ある策士の話 ~よしもと男前ランキング2015~

正直この話を書こうか迷ったのですが、書かなければこの半年間のワクワクが無駄になるので書くことにしました。

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、先日こんなものが発表されました。


パンサー向井が男前1位、村本は僅差で敗れ、春菜ぶちゃいく殿堂入り - お笑いナタリー

毎年行われるこのランキングは、文字通り吉本芸人の中で誰が一番男前そしてブサイクであるかを決めるものです。一般的には男前とブサイクの2部門しか知られていませんが、近年は他にも様々な部門が設定されており、ファンの方が思い思いに投票をして年に一度のお祭りを楽しんでいます。

今年は男前ランキングをパンサー向井さん、ブサイクランキングをシソンヌ長谷川さんが勝ち取るという結果で幕を閉じました。同期*1のW受賞には大変驚きました。ですが今回私が述べたいのは、1位のお二人についてではありません。男前ランキングで10位に入賞した方です。その人は名前を小林良行と言います。「よっちゃん」という愛称で親しまれているのでこの記事でもそう書くことにしますが、今回はこのよっちゃんという人物と、その裏にいたある一人の策士についてお話しさせて下さい。

 

よっちゃんは漫才師です。ランパンプスというコンビで活動しています。(写真右側)

吉本興業株式会社 芸人プロフィール | ランパンプス

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【東京吉本NSC16期生】 イケメン芸人 ランパンプス - NAVER まとめ

私が彼を認識したのは2012年。よしもと無限大ホール*2で行われた「無限大総選挙」という人気投票でした。所詮は吉本の気まぐれな企画だったのですが、基本的にコンビ推しであるお笑いクラスタの間で「個人に投票する」ということが話題になりました。ここでよっちゃんは当時2年目にも関わらず、人気芸人を押しのけて*3突如15位に躍り出ます。これを期に私はランパンプスを知り、「かわいこちゃんのよっちゃんとそれを溺愛する寺内さん」というコンセプトを軸にして作られたネタやトークの面白さにハマっていきました。

 


140412 ランパンプス「合コン」 - YouTube

 

しかし私は後に、この総選挙の裏にある作戦があったと知ります。仕掛けたのは、相方の寺内さんでした。

 相方の寺内さんは東京学芸大学を卒業し、小学校から高校までの教員免許を全て持っているインテリ理系男子です。小林さんを「よっちゃん」と呼んでかわいいイメージをつけ、そこから漫才のコンセプトを作ったまさにランパンプスの策士でした。彼は総選挙を利用して、自分たちよりも上の世代の芸人さんやそのファンの方に名前を覚えてもらうことを画策します。そのため、寺内さんは自分への投票をせずその分の票を全てよっちゃんに回すように呼びかけました。


ご提案 - ランパンプス寺内ゆうきの「カワイコちゃん連れてきましたよー!」 - Yahoo!ブログ

(本当は一番初めに寺内さんがその作戦を書いた記事を探したかったのですが、見つからないので中間発表時のものを載せておきます。)

こうして一躍「期待の新人」となったその年の冬、2013年度の男前ランキングの投票が開始されると、ここでも寺内さんは熱心な宣伝活動を始めました。

 

よしもと男前ランキングに投票する際、投票相手を選ぶ方法は2パターンに分かれます。

  1. 単純に顔で選ぶ ←誰を応援しているか関係なくイケメンだと思う人に入れる。
  2.  自分の応援している芸人さんに入れる ←ランキングの上位に入れば世間から注目されるので。

つまり1と2の両方の票を得た人がランキングの上位に行く訳です。しかし1の方法で投票する人は「ランパンプスは好きだけど他の芸人さんに入れる」可能性が出てきます。事実、私もよっちゃんは男前だとは思っていません*4。そこで寺内さんは2を意識させることにより、票が逃げることを防ぎました。

ジャニーズに例えるならば、「ジャニーズ楽曲大賞の自担部門はうちのセンターに入れてくれ」と、自分の担当がお願いしているような状況です。もし現実にそんなことが起きたらジャニオタさんはどうするのでしょうか。

本題に戻ります。

結果、よっちゃんは2013年度の男前ランキングで14位、翌年には13位にランクインしました。


ランパンプス - YouTube

(2013年度入賞直後の漫才)

こうなると他の若手芸人さんも、男前ランキングでの入賞が注目を浴びることに繋がると気づきます。今年のランキングの投票時期、イケメン枠の若手芸人さんはこぞって投票を呼びかけ、お客さんも1の方法ではなく2の方法を使う割合が増し、複数回投票が多くなりました*5。デニスの松下さん*6に至っては、票を集めるためにTwitterでバーチャルデートなるものを行っていました。

そんな頃、ブログが更新されました。


なんだか - ランパンプス寺内ゆうきの「カワイコちゃん連れてきましたよー!」 - Yahoo!ブログ

 

よっちゃんが狙うのは、 

男前ランキング

ヘアスタイルかっこいい

眼鏡が似合う

スニーカーが似合う

肌がきれい

 です。

 全部当てはまるでしょ?だからこの5部門全部に入れてもらえれば。ちなみに、僕に入れないでください。その理由は去年一昨年あたりの僕のブログを参照してください。僕に入れないでください。僕にどうしても入れたい場合は、抱かれたい芸人とスーツの似合う芸人でお願いします。

 寺内さんは男前ランキングに付随しているほかの部門に目をつけた訳です。

前年に公開された若手芸人だより(Myojo一万字インタビューのようなもの)で寺内さんはこれまでの策について全て語っていたので、次はどう出るのか私は気になっていました。そしてブログを読み、笑いました。自分は驚くと笑ってしまうという謎の癖があるのですがこのときは悪役みたいに笑っていました。なぜならこう来ることは全く予想していなかったからです。これだから大好きなんだ、とワクワクが一気に高まりました。

ならば乗っかってやろうではないか。

私は寺内さんの指示通りの投票をしました。

こうして先日発表されたランキングで、よっちゃんは男前部門10位にランクインしました。

結果が発表されると同時に記念本も発売されます。


Amazon.co.jp: よしもと男前ブサイク芸人グランプリ 2015 (ヨシモトブックス) (ワニムックシリーズ 217): 本

この本には10位までの入賞者のグラビアとインタビューが掲載され、私もそれを目当てに購入しました。

以前Twitterで呟いたのですが、現在お笑い専門雑誌は全て廃刊になっており、ファンの醍醐味である紙媒体の収集が難しい状況にあります。それこそジャニーズにハマった際「雑誌がある…!」と驚きました。

つまりよっちゃんは初めての大々的な紙面掲載を勝ち取ったのでした。

その他の部門の結果は以下の通りです。

よっちゃん:スニーカーが似合う芸人4位、ヘアスタイルが男前な芸人4位、肌が綺麗な芸人5位

寺内さん:メガネが似合う芸人10位、スーツが似合う芸人3位、抱かれたい芸人2位

抱かれたいに至っては2位という結果になり、寺内さんの目標はすべて達成されました*7

こうなると次に期待するのは寺内さんの感想です。自分の作戦が全てうまくいったことについてどう分析するのか、私は楽しみで仕方ありませんでした。

ところが、寺内さんのリアクションはこれだけでした。

 よっちゃんに至ってはノーコメント。これには驚きましたが、すぐに理由が思い浮かびました。

男前ランキングの投票受付が始まった少し後の昨年末、ランパンプスは路線転換を行ったからです。これに関しては長くなるので「ライセンスが一枚噛んでいる」ということだけ言及しておきます*8。金髪だったよっちゃんは黒髪になり、かわいこちゃんではなくなりました。2人が結果について話さないということは、今までほど男前ランキングが必要でなくなったのかもしれません。


150204ランパンプス「熱愛発覚」 - YouTube

今までの路線が好きだっただけにこの改革には驚きましたが、まだ策があったのかと嬉しくなりました。そして、この策士はいったい何を考えているのだろうとさらに興味を持つようになりました。

実のところ現在、私のお笑いを追いかけるモチベーションはかなり下がっています。先に述べた黄金期世代の解散・引退が近年増えてきており、あの黄金期ですらだめならば今の人たちはどうなるのだろうと思ってしまうからです。JUMPにハマった事も挙げられます。好きになった最初の数週間は、お笑い沼から足を洗う時がついに来たのかもしれないと考えていました。

それでも私はいまだにお笑いファンを辞めていません。ブログを始めても結局お笑いのことばかりですし、ジャニーズとお笑いを同時並行で追っかけるというますますヤバい状況になっています。私があのジャンルから上がることは無理だと気づきました。それはこれからランパンプスがどうなるか気になるから。


新生「M-1グランプリ」今冬開催へ向け準備、ABCが発表 - お笑いナタリー

 

私は策士の策がいったいどこまで通用するのか、もうしばらく見届けようと思います。

 

*1:東京NSC11期

*2:吉本の若手芸人の劇場

*3:当時はLLRチーモンチョーチュウなどAGEAGE世代と呼ばれる黄金期が在籍していた

*4:華はとてもあると思うけど

*5:複数回投票は認められている

*6:デニスのブラジルじゃないほう

*7:眼鏡ランキングでよっちゃんではなく寺内さんがランクインしたのはよっちゃんより寺内さんの方が眼鏡のイメージが強かったからと思われる

*8:おしゃべりやってま~すを参照

バレーボールユニットと賞レース

昨日のブログでゼウスに井上さんが出てくれたら良いなということを書いていたのですが、本当に当たりました。

 

情報解禁ラッシュとゼウス - 広く浅くで大惨事

 

 

「ナルシスト」というキーワードが出た時点でもしやとは思ったのですが、発表されたときは大変驚きました。ジャニーズ軍VS芸人軍の対決であれば、当然芸人軍も盛りだくさんでなければ面白くないと思っていたので、井上さんの出演は本当に嬉しいです。ますます放送が楽しみになりました(そして井上さんお誕生日おめでとうございます!)。

近況報告としましては、ジャニーズについて呟くTwitterアカウントを作成しました。

 @katananaという、いろいろなことを呟くアカウントは何年も前から持っていたのでそちらで呟いても良かったのですが、芸人さんにフォローされている上*1、自由に呟ける場所が欲しかったので作ってしまいました。もし宜しければそちらで絡んでいただけると大変嬉しいです。

早速調子に乗っていろいろ呟いております。

 バレーボールユニットについてです。セクゾが「スペシャルナビゲーター」なので、「サポーター」として新しいユニットが出るということも考えられる話なのですが、「ある」と思い込んでいたものがなくなったときの衝撃の大きさを感じさせられる出来事でした。これってお笑いに例えるならばTHE MANZAIキングオブコントがなくなるようなものなんですかね。番組の減少に伴い、売れる唯一のきっかけ*2となったのがお笑いでいうところの賞レースであり、ジャニーズでいうところのバレーボールなのかなと思いました。

賞レース、特にTHE MANZAIキングオブコントの時期のお笑いクラスタはとても荒れます。なぜなら閉塞感漂うお笑い界の中で賞レースは一大イベントであり、そして人間の人生が大きく変わる出来事だからです。ですから納得がいかない結果のときは文句を言いまくることもあり、結構殺伐としています。それでも決勝の生中継が始まるとみんな画面に食らいつき、気になる芸人さんがいればフォロワーさんに教えてもらい、そして優勝者には祝福を送る。放送が終わると「今年も良いものを見た。これからも芸人さんを応援しよう」と思って眠りにつくのです。

私はつい最近ジャニーズにはまったばかりですからバレーボールユニットに関しては全くの無知ですが、おそらくジャニオタさんも賞レースのときみたいなドキドキと、ファンの方と盛り上がる一体感を求めているのではないかなと推測しました。

まだまだ続報が来る可能性も多いにあり、これ以上不確かな話を書くのは止めにしておきますが、せっかくジャニーズを好きになったのだから、願わくば私もその一体感を味わってみたいものだなと思います。

*1:全員がそうではないが芸人さんがファンのツイッターをフォローするのは普通のこと

*2:もちろん例外もあるが