広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

中途半端な帰国子女が英語を使うときの頭の中はどうなっているのか

私は中学生のときに海外に住んでおり、インターナショナルスクールに通っていたので「英語喋れるの?」と聞かれることが多いのですが、母国語としてではなく、後天的に英語を身に着けた自分が英語を使っているとき、頭の中ではどうなっているのかと説明してみたいなと思っていました。

そんなとき、ちょうどはてながピッタリのお題を出していたので参加してみます。 

なお英語のレベルとしては、ネイティブの人と普通に喋れはするけどネイティブではないし真面目に勉強していないので知っている語彙が少ない・アジア系やインド系の人の訛りも聞き取れるけど(技術の先生がインド人だったので慣れた)アメリカのストリート系の喋りを聞き取るのは難しいって感じです。だから字幕なしの映画は、流れはわかるけど細かいところまでは聞き取れない(そもそも大の日本のお笑い好きだからアメリカの芸能ネタとかわかんないし……)。

 

英語を話すのは、頭のなかのギアを切り替える感覚

そもそも、私の頭の中には各語学ごとにモードが搭載されているイメージです。

そのモードの切り替えがスルスルいけば良いんですけど、いかんせんネイティブじゃないので大変です。イメージとしてはでっかい歯車をレバーでガッシャンと切り替える感じ。

日本語でも地方出身の方なら思い当たると思うのですが、標準語で喋っているときに方言で喋ってと言われたらとても戸惑いますよね。それは標準語のモードに方言が搭載されていないから。

さらに言うとそのギアは人間の気質ともある程度リンクしている気がします。なんというか英語のほうがみんなアクティブな気が。

ギアという感覚はあくまでも個人の主観なのですが、推しであり、私と同じように日本である程度大きくなってから海外に移り住んだ岡本圭人氏が英語モードになるととたんにアグレッシブになるのはファンの間では有名なことなので、他の人にも通じるところがあると思っています。

「語学のモードを切り替えている」というより「人格を切り替えている」のかもしれないです。

 

ギアがかかると物事を考えるのも英語に

頭の中のギアはなかなかスムーズに回らないので、英語での会話をし始めると語彙力がないのも相まって泥の中の歩いている気分になります。この時はまだ日本語が優位なので、喋りながら「うわー……過去形にすべきところ現在形になってたな……」とか内心考えています。この英語へのコンプレックスが結構邪魔になる。

その点アルコールは良いですね。この邪魔な不安がなくなるので、言葉がスイスイ出てきます。英語での会話が苦手な人は飲みながら喋るといいぞ!(爆)

ギアがかかると頭の中も全部英語になります。算数も英語で考えてる。私はインターナショナルスクールで第二外国語としてドイツ語の授業も受けていたのですが、ドイツ語と英語はかなり近いので英語モードで受けた方が理解しやすい場面が多々ありました。

英語で物事を考えられるようになると、英語での会話を聞いたり文章を読んだりするときは一言一言を理解するというよりは、概念で理解する感じになります。

リーディングに関しては文の頭からザーッと読めるんですが、じゃあそれを日本語に訳すとなると一転して、日本の学校で習ったように文節ごとに区切ってシステマチックにやっています。時間ははるかにかかるのですが、ザーッっとやっていると知らない単語もなんとなく予想で受け取ってしまって実際の意味と違っていることを多々あるので……。

文節に区切って訳すという手法が苦手な学生さんも多いと思うのですが、ネイティブじゃない私たちが語法の違う言語を読むことは限界があるので、このシステムに乗っかることは大切だと思います。ちなみに私の中では、この文節を区切って訳す手法はプラモデルをパーツことにバラすような感覚でとても好きです。 

 

おまけ:なぜ帰国子女がルー語みたいな喋り方をするのか

帰国子女はルー語みたいに英語と日本語をコロコロ切り替えるという印象を持っている方は多いと思いますし、それは当たっているのですが、じゃあなんでそんな喋り方をしているのかというと以下の2つの理由があるのではないかと思います。

①頭の中のギアを切り替えるのを楽しんでいる

先に述べたように、頭の中には言語ごとにギアがあるようなイメージで、そのイメージを切り替えることは難しいのですが、あえてそれを遊びにしているきらいがあると思います。いうなれば一種の脳トレですね(笑)

ちなみに派生の遊び方として、一方が英語で喋ってもう一方が日本語で返すということをしている人も見かけたことがあります。お互い意味がわかっていれば同じ言語を使う必要は確かにないなと思いました。

②話者が事柄を英語で記憶しているから

母国語が日本語という私みたいな人間でも、新しい物事を初めて知ったタイミングでその名前を英語で覚えたら、脳内でその物事は英語名で登録されます。上記のように英語に慣れてくると物事も概念でとらえるようになるし、それが英語に紐づいていたら、あとでその概念を思い出すときには英語が出てくる。日本に帰ったばかりの学生がこのルー語を多く用いるのは学校でいろんな概念を新しく英語で覚えてくるからだと思います。まあ聞いてたらイキってるみたいでイラっとするけどな!

 

今回自分の頭のなかを文章で表せて面白かったです。英語以前に私は頭の中で物事を音として捉えるのと、絵としてとらえる傾向が非常に強いんだなと思いました。ちなみに日本語モードのときは常に頭の中で独り言を言っています。なので英語話者の中でも、そもそもどういうアプローチで物事を考えているかによって状況は様々かもしれません。

 

 

 

 

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