御茶ノ水男子はオタク界最強のお笑いコンビかもしれない
あなたはこんな経験ありますか?
「今までいたジャンルに加えて新たに好きなジャンルができたけど、もともといたジャンルの推しがそこのガチヲタだった」
私はあります。
ブログやTwitterで公言している通り、私はミーハーです。ミーハーが高じて今年はしきさんの #おたく楽しい Advent Chalendar 2016 に参戦させていただくこととなりました。私の担当日は23日、お題はプロレス団体のドラゴンゲートなのですが、予想外にお笑いオタクとしての熱が再燃しまして。ドラゴンゲートについてももちろん書かせていただきますが、その前に飛び入りで私がミーハーになったきっかけであるお笑いコンビ「御茶ノ水男子」について語らせてください!
2017年7月24日:ライブ名が変更されたので修正。その他最新の情報も追記しました。
御茶ノ水男子とは
2006年NSC*1入所、2008年にコンビを結成した吉本興業所属のお笑いコンビ。東京NSC12期で同期はジャングルポケットや渡辺直美、ジェラードンなど。略称は御茶男(おちゃだん)。テーマカラーは白と黒(色白と色黒のコンビなので)。コントのイメージが強いけど漫才もする。
しいはしジャスタウェイ(写真右、ボケ)
色白のほう。1981年7月20日生まれ。
名前からお察しの通り銀魂の大ファン。そして私が特撮ヲタになったきっかけの人。
元JACのスーツアクター*2、V系バンド「sinners」のローディー*3を経て芸人に。
これらの経歴を活かしジャンプ作品を扱う番組「特捜警察ジャンポリス」で銀魂の実写化を担当し、坂田銀時役として殺陣を行った。
殺陣がめちゃくちゃ上手いのになぜか極度の運動音痴であり、アメトーーク「運動神経悪い芸人」で世間をざわつかせた。
特撮が大好きすぎて「ミュージカルテニスの王子様(テニミュ)で跡部役をやった俳優はその後仮面ライダーに出ている」という法則を発見し、青田買いのためにテニミュのゲネプロを見に行ったほど。
7/24追記:実はこの話には続きがあり、ゲネプロを見に行った際にまだ仮面ライダー鎧武への登場が発表されていなかった青木玄徳氏の出演をうっかり予言してしまい、業界の人から情報漏えいを疑われるというハプニングがあったのです。
アメトーーク「仮面ライダー芸人」には二回とも出演。仮面ライダー芸人に出るときは毎回今までの作品を総ざらいするそう。また特撮作品の出演者を招いてトークショー(後述)をしており毎回人気である。
7/24追記:なんと、「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER SUTATION」で行われている仮面ライダーエグゼイド「トークショー&主題歌ライブ」のMCにしいはしさんが抜擢されました!見に行かれる際にはぜひMCにも注目してみてください!
おもしろ佐藤(写真左、ツッコミ)
色黒のほう。1984年3月25日生まれ。最近はさらに黒くなっている。
中学生の時にもののけ姫のサンに惚れたことから「宮崎駿のおっかけ」になり、オープン当初のジブリ美術館前で入り待ち出待ちをし、通りがかった鈴木プロデューサーと写真を撮ってもらったという逸話を持つ。
芸人になる前はアニメーターの職に就いており、「NARUTO」「BLEACH」「ハウルの動く城」などに関わる。
顎の力が強靭でレンガくらいのものなら噛み砕いてしまう。
ジブリの他にもアメコミ(特にバットマン)やファッション、人狼など趣味が多い。
ご本人はどの趣味を推せば良いかわからないと仰っているけど個人的にはアメコミ映画の公開が続くのでアメコミを推せば良いのではと思っています。ちなみに「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」が上映された時にはオリコンさんの方でプロモーションを行っていました(後述)。オリコンさんいつもありがとうございます!!!よろしければ来年のジャスティス・リーグの時もお願いします!!!!
余談ですがこう見えて女装すると可愛く、一部のオタクを震撼させました。
ファンだから麻痺してたけど改めて書き出してみると二人とも経歴が凄い。
ネタもオタク要素満載
芸人さんは舞台でネタを頑張って地位を築く人と趣味や特技を活かして注目される人とに大きく分かれると思うのですが、御茶ノ水男子はどちらかというと後者です。でもネタをおろそかにしている訳ではありません。ネタもオタク要素をふんだんに取り入れたものになっています。
まず、御茶ノ水男子が最初に注目されたきっかけはBLコントでした。
地雷臭を感じたあなた!ブラウザ閉じないで!これが意外とよくできてるから!
ご本人曰く池袋の乙女ロードでBL漫画を買って研究したらしいです。最近はさすがにやってません。
他にもヒーローショーで培ったアクションやアメコミの知識を活かしたコントなどをしています。また、もう映像が消されてしまってないのですが、バンギャ*4を描いたコントをするなど自分たちの好きなものだけでなくファンやファン心理を題材にしたものもあって、毎回その観察眼にびっくりします。先月のライブで披露していた新ネタは「もしも漫才にV系要素を取り入れたら」というもので、V系に詳しくない私でもV系バンドあるあるが盛り込まれたネタに笑ったのでどこかの劇場でやってほしいです。
どんなコンビか
御茶ノ水男子の2人は見た目だけでなく性格も正反対。
佐藤さんは曲がったことが大嫌いで目上の人とでも喧嘩をするような熱血派。相方のしいはしさん曰く少年漫画の主人公タイプで桜木花道のような人。
対してしいはしさんは「人見知り」と自分のことを分析しており、戦隊ヒーローのブルーや二号ライダーのようなサブリーダーをすることが好きなタイプ。
ですので亭主関白なコンビと思われがちなのですが、佐藤さんは背もたれのない椅子に座って真後ろに倒れるくらいド天然(どこの藤井流星だ)なのでしいはしさんに上手くフォローしてもらっていて、むしろ尻に敷かれています。(とはいえしいはしさんもド天然)
でも佐藤さんが前に出てこそ御茶ノ水男子は本領を発揮できるので、本当に良いバランスで成り立っているコンビなのだなと思います。
また、彼らが無限大ホールという劇場で人気が出始めたころ、そこにはピースや平成ノブシコブシ、チーモンチョーチュウやLLR、ライスやパンサーなどAGEAGE黄金期と呼ばれた絶大なる人気を誇る先輩がひしめき合っていました。早くに人気が出た御茶ノ水男子は「出来る後輩」として先輩方に受け入れられていきます。それこそライブのエンディングでその場に残っていた小道具をさりげなく片づけるなど、ジャニーズで言うところの「出来ジュ」でした。しかしそんな彼らももう芸歴10年目。いまだに先輩のファンの方にとっては若い後輩のイメージが強いようですが、今ではたくさん後輩ができましたし、また後述するライブでも安定した集客力を維持し続けています。
御茶ノ水男子を見るには
ここからは御茶ノ水男子を見る方法について書いていきます。
①劇場に行く
御茶ノ水男子は劇場でのライブ活動がメインですので、劇場に行くのが手っ取り早いです。最近は渋谷や新宿に加え大宮や幕張など郊外でのライブも多いです。お値段は1000円-2500円くらい。CD買うのと同じくらいの値段だよ!
中でも定期的に開催される彼らの主力のライブは以下の通り。
「御茶ノ水男子乃話」
神保町花月で開催されている御茶ノ水男子2人だけのトークライブ。2人のことをじっくり知りたいならこれを見るべし。まず最初に新ネタを披露し、後半はトークをするという形式。
「吉本ヒーロータイム 」
しいはしさんが参加しているライブ。ガチの特撮ファンである芸人さんがスーパー戦隊もしくは仮面ライダーに出演した俳優さんを招き、その作品についてトークする。これまで仮面ライダーオーズ役の渡辺秀さん、アオニンジャー役の松本岳さんやトッキュウ6号の長濱慎などそうそうたる俳優さんがゲストとして出演している。
特撮が本当に好きな芸人さんばかりなので特撮ファンからの満足度が高いイメージ。もし自分の好きな特撮作品の俳優さんが出るならぜひとも参加してみては。
「アメコミリーグ」
佐藤さんが参加しているもの。バッファロー吾郎竹若さんが発足したライブ。毎回テーマを決めてアメコミについて語る。阿佐ヶ谷LOFTで開催。
「吉本プラモデル部ライブ」
佐藤さんが参加しているライブ。プラモデルが好きな芸人さんが集まってプラモデルトークをしたり実際に作品を作ったりしている(このライブ行ったことないので詳しくはわからないですすみません……)。プラモ好きなら足を運んでみては。
とりあえず近々のスケジュールを載せますので気になったものがあればぜひ行ってみてください。
②ストリーミング放送・動画
よしログ
よしもと芸人が日替わりでトークする生放送番組。誰が出るかはランダムなので公式Twitterで確認するのが手っ取り早いです。Twitterでハッシュタグをつけるとコメントを読んでくれます。
YNN
吉本の動画が集まっている公式サイト。単体で買えるものと月額500円で見放題のコースとに分かれています。御茶男の動画は正直あまりないけれど若手芸人のライブをネットで見たいならここ。
Flick!On!TV
つい最近できたアプリ。よしもとの若手芸人を起用して様々な企画を配信するらしい。
今のところiPhone版のみ(アンドロイド版は2017年リリース予定)。しかしライブでこのアプリの告知をしていたので、これから多く出演するようです。今後地方の人が御茶男を見る場はここになりそう。早速ダウンロードしてみましたがシステムがハイテクすぎてびっくりしました……。
ワーナーヒーローズ特集
ワーナーのアメコミ作品の公開時にやってるもの。ORICON STYLEさんのHP上で御茶ノ水男子がワーナーのヒーロー作品(特にバットマン)について様々な企画に取り組んでいます。オリコンさん、ぜひともジャスティス・リーグ公開時にもよろしくお願いいたします!その前のワンダーウーマンもぜひ!(二度目)
おわりに
ここからは個人的な話です。私が御茶ノ水男子を好きになってから、結構な年月が経ちました。しかし地方に住む私はことごとく御茶ノ水男子の行うライブと日程が合わず、大本命であるはずの彼らにお金を落としたくても落とせない状況が続いています。多くのお笑いライブの規模が縮小するなか、御茶ノ水男子のライブが存続しているのは、ご本人の活躍と関東のファンの方がの応援があるからです。ありがとうございます。そんな私でもできることを考えた結果、今回インターネット上で応援記事を書くにいたりました。
御茶ノ水男子、本当に良いコンビなんですよ。正反対の2人がお互いの好きなオタクジャンルを取り込んでお笑い活動をしています。御茶ノ水男子を応援していて嫌な気持ちになったことがないのは、この絶妙なバランスの良さにあると思います。私にとって御茶ノ水男子は末永く見届けたいコンビです。
もしこれを読んで御茶ノ水男子に興味を持ってくださった方がいれば、ファンとしてこの上なく幸いです。
御茶ノ水男子は楽しいよ!