広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

4ジャンル兼任オタク、遠距離恋愛で浪費する

オタクの生態ほど面白いものはない。だから「悪友」が同人誌として発売された時は真っ先に購入したし、今回「浪費図鑑―悪友たちのないしょ話―」として商業誌化されたものも手に入れた。

 

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

 

 

私はジャニーズ(岡本圭人後藤泰観)、お笑い(御茶ノ水男子)、特撮(ニチアサと牙狼)、プロレス(ドラゴンゲート)の4ジャンルを兼任しているオタクなので、自分が好きなジャンルの話には頷くばかりだったし、逆に「コスメカウンターで浪費する女」など自分が通ったことのないジャンルには目からうろこが落ちた。

Amazonのレビューを読んでみると「ネットのブログでも読める程度」だという批判もあったのだが、お笑いオタクとしては「ロザンで浪費する女」が収録されたことがとても嬉しかった。浪費図鑑以前にもオタクの生態を描いた漫画や小説は複数あったけれど、お笑いは毎回飛ばされていたからだ。

お笑いというジャンルではブログに公演のレポを書いたり評論もどきの語りをする文化が死滅してしまっている。ファンが減った、一部の芸人さんがレポ禁止令を出してそれが他の芸人のファンにも広まった、芸人さんがエゴサや引用RTをしすぎてファンが感想を書きづらい、など思い当たる理由はいくつかある。なので今回商業誌という形でお笑いオタクが紹介されたたことはレアケースであり、これこそネットでは見つからないものだった。それに他ジャンルの方の「自分語り」はよっぽどバズってるものを除けば同じ趣味を持つ人しかフォローしていないTwitterには流れてこないし、いろんなジャンルの話を知れるのが紙媒体ならではだと思った。

その一方で、私みたいにいろんなジャンルを掛け持ちしているオタクはこうした「一ジャンルに浪費するオタク」の生態を描いた本には出られないなとも思った。事実、同人誌版のアンケートにも自分の浪費エピソードを書くのはやめてしまった。一つのジャンルにかけるお金は低く、現場も基本的に一公演に対して一回しか入らないためだ。

 

今回、せっかくなので4ジャンルを掛け持ちしているミーハーオタクがどんな活動をしているかも記載してみることにする。

基本的にお金を使っている額の大きさは

ジャニーズ>お笑い>プロレス>特撮 だ。

Hey!Say!JUMP はCDやテレビ出演などで話題に事欠かない一方、ファンクラブ会員数とライブのハコが壊滅的に見合っていないので年に1回のコンサートも1公演入れたら御の字という状況。お笑いで推している御茶ノ水男子は1公演2000円という単価の安さは魅力的なのだが関東にしか現場がないというデメリットを抱えている。

またプロレスは推し団体が関西を拠点にしているので現場に行く機会は保証されているがお金も時間もかかるし、プロレス団体は巡業をするので地元に来るときに限って他ジャンルのイベントと被ることが多い。特撮はテレビで毎週放送があるという手軽さはあるものの、変身グッズの購入や年に何度も制作される劇場版の観賞、トークショーの参加などお金を落とす機会がたくさんあるためバランスを考えないとあっという間に有り金を持って行かれる。

という訳でそれぞれのジャンルにデメリットはあるのだが、私はこれを他のジャンルで補完するような形でオタク活動を行っていた。

これだけ好きなものが多いと浪費がすごそうだと思われるかもしれないが、自分は実家住まいで遠征をすることを制限されていたので、どのジャンルに対しても関西を拠点にして細々とオタク活動をしていた。これまでは。

ところが去年、彼氏ができてしまったのである。関東在住の。

これまでは東京への遠征も年に1、2回程度だったのだが、彼氏に会いに行くためならば2カ月に1度東京に行っても親からとがめられなくなり、一気に拍車がかかった。現在は各ジャンルのライブスケジュールをチェックし、一番沢山ライブに行けそうな日に合わせて東京に行っている。特にお笑いに関しては、ファン7年目に突入してやっと御茶ノ水男子のライブに行けたことが嬉しくてたまらなくなり、そこから彼氏に会いに行くたびに御茶ノ水男子のライブを観ることがやめられない。

また彼氏は特撮のガチヲタなので、特撮芸人のトークライブ(吉本ヒーロータイム)やアクションつながりでプロレスに連れて行くとめちゃくちゃ楽しんでくれる。オタ活はデートにもなり一石二鳥なのだ。デートという免罪符までついてしまえばさらに活発に現場に足を運んでしまう。これが可能なのは彼氏が私よりも重度のオタクだからということもあるのだが、その分彼氏はびっくりするほど現金を持っていないので、彼氏の懐事情まで計算しないとデートの予定が大幅に狂うことになる*1

という訳で4ジャンルそれぞれにかけるお金が大幅にアップしてしまった。もちろん東京に行く一番の目的は彼氏と会うためなので、交通費と彼氏と普通にデートをするための費用が上乗せされて今まで生きていた中で一番の金欠に晒されている。

(ちなみに遠距離恋愛をしていると普段会えないぶんデートの時にものすごくはりきってしまって出費がすごいことになるよ!)

 

いま手元にはこれから行く予定のライブのチケットが5枚あって、ぜんぶジャンルが違うものだから恐ろしい。ミーハー気質だからメインではないジャンルのチケットまで取ってしまっている。

私は自分のことをある種「多重人格」だと思っていて、どれか一つのジャンルのオタクとしての人格が強く表れているときは「なんで他のジャンルのチケットをこんなにも取っているんだ……」と後悔するのだが、後々になって「あのときチケットを取っていた自分ナイス!」と別ジャンルのオタクとしての人格が顔を出すのでやめられない。

加えて好きな人同士が共演するだなんてことがあれば鳥肌が立つほど興奮する。特にこの夏行われたテレ朝夏祭りでは御茶ノ水男子しいはしジャスタウェイ氏が「仮面ライダーエグゼイド」キャストトークショーのMCを務めるというミラクルが発生し、現地でエグゼイドファンの皆さまが「ジャスタウェイ」とコールしてくれた時には泣きそうになった。

 

nanayanyade.hatenablog.com

 

一つのジャンルに集中してお金を使わないだなんてオタクじゃないと思われるかもしれない。

 けれども私のブログのタイトルである「広く浅くで大惨事」、こういう浪費の仕方もあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

*1:デート代は折半にしています