24時間テレビで私が拾ったもの
24時間テレビが終わった。それは私の夏が終わったことも意味していた。
結果的にJUMPばかりを追いかけることとなったものの、本当に楽しい日々だった。
メンバーが自分たちにぴったり合った企画を担当し、自身の力を最大限に発揮していた。特に自担の企画では、最初ハラハラしたものの、予想以上にすばやく的確な通訳を行っていて驚かされたものだ。
とはいえ、メインパーソナリティがJUMPであるということを抜きにしても、今年は特に素晴らしかったのではないだろうか。企画内容もチャレンジを行った方々も最高で、純粋に感動した。
自分が素敵だと思っている人が素敵な人をサポートし、素敵な企画に挑戦しているということが、この上なく素敵だと思った。
私の夏は24時間テレビと共に終わった。以前記事に書いたとおり、私は数日後にアメリカへ行く。
海外での生活はこれで二度目となるが、実は一度目のときにあまり良い思いをしていない。私が帰国子女や語学力にこだわり、しきりにそれをアピールしたがるのは、そうでもしないとあのときの生活が全て無駄に思えてしまうからだ。
だから二度目の留学が決まっても、どうせ辛いことがあるのだろうと過度な期待をしないようにしていた。留学はあくまでも己の力不足が嫌になったからするだけで、まるで修行のような感覚でいた。そのため私は出国の準備を何もせずにJUMPに没頭していた。
夢や希望なんて、とっくの昔に捨てたと思っていた。
だが、24時間テレビを見た今、私はもう一度自分の挑戦を楽しんでも良いのではないと考えるようになっていた。
もちろん、また失敗する可能性だってある。以前よりもっと嫌な思いをする可能性だってある。
それでも留学を楽しもうと思えるようになったのは、24時間テレビで挑戦を行う方々がとてもキラキラしていたからだ。
自分の挑戦にワクワクすることも案外悪くはないかもしれない。
そう思うようになった。
24時間テレビだなんて偽善だという人がいる。良くない噂も多数耳にする。もしかしたらそうかもしれないし、そうでないかもしれない。
でも今回の24時間テレビのおかげで、私は夏の終わりに大切なものを取り戻すことができた。
夢と希望。
もう失くしてしまったと思っていたものを拾って、私はアメリカへ向かう。
次の一年が、私にとってキラキラ光るものになると信じて。