広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

JUMPing CARnivalで私が叫んだ理由とバンギャルちゃんの挑戦

今週のお題「読書の夏」

 

Hey!Say!JUMPのコンサート、「JUMPing CARnival」の大阪公演に参加してきました。最高の夏を経験させてもらいました。本来はレポを書こうと思っていたのですが、今回は大阪公演のラストである8月2日2部で私がいったい何をし、どうしてそうなったのかについてお伝えさせてください。

先にお断りしておきますが、ここから先には漫画「バンギャルちゃんの挑戦」およびコンサートのセトリに関するネタバレがあります。内容は今まで書いたブログの中で一番重いものになっています。

万が一なにか不具合がありましたら、遠慮なくコメントまたはTwitterへのリプライをお願いいたします。

 

事の発端は8月1日でした。

私はその日の1部に参加し、人生初の「JUMPコンデビュー」というものを果たしました。名曲揃いのアルバム「JUMPing CAR」を元に作られたセトリ、山田涼介氏が手がけた華麗な衣装、寸分の狂いもなく揃った群舞、JUMP9人の仲の良さが表れたMC、どれもすばらしく終わった後に「夢を見ていたのではないか?」と疑ってしまうほどでした。私は2日2部にも参加することが決まっていたので、またあの空間にいれると思うと嬉しくてたまりませんでした。

ところがその晩、フォロワーさんが投稿して下さった2部のレポを読んで私は一気に現実に引き戻されることになるのです。

JUMPing CARnivalの初回限定版2にはユニット曲が3つ入っています。山田涼介氏と岡本圭人氏の2人が歌っている「314~時計」もその1つで、コンサートでもこの曲は披露されていました。

この曲については以前ブログに掲載したので、詳しくはそちらを読んでいただけると幸いです。

 

nanayanyade.hatenablog.com

 

曲が始まる前には山田氏岡本氏が二人だけで話す時間があるのですが、そこで山田氏が何気なく言った「今日は圭人が歌おうかな」というジョークに対し、客席からブーイングが起こったと、そのレポには書いてありました。

確かに、この楽曲は美声を持つ絶対的エースの彼が歌わなければ成立しません。自担に主旋律のパートがないと知ってショックを受けた私が、歌声を聴いて納得せざるを得ないなと思ったほどです。でもそうだとしても、ブーイングが上がったこと、そしてそれが自分が最も応援している方に向けられたということが本当に悲しくて、やるせなくなりました。

レポを書いて下さった岡本担のフォロワーさんも「何のために応援していたのかわからなくなってしまった」と仰っていて、もし自分がそれを実際に見ていたらと想像して辛くなりました。

バンギャルちゃんの挑戦が」届いたのは、そんな時です。

www.amazon.co.jp

これはビジュアル系バンドの追っかけを描いた「バンギャルちゃんの日常」シリーズ作者の蟹めんま先生がビジュアル系以外のジャンルに挑戦するという内容のエッセイ漫画であり、ミーハーな私はAmazonで事前に予約をしていたのでした。

その中にあるプロレス編では、蟹めんま先生が好きな選手に対して声援をあげないのかという質問に対して次のように答えていました。

 私ひとりの声なんてあってもなくても変わらないから大人しく見てるの

 普段なら「なんでやねん!」とつっこんでいたかもしれませんが、漫画を読んだ状況が状況だったため、「本当にそうなのかも」と思っていまう自分がいました。

岡本圭人という方が自分に自信がないことが伺える発言が多いということも、この台詞に頷いてしまう理由でした。彼がこういう性格だからこそ私がファンになったのは事実で、謙虚が過ぎる発言をするたびに面白いなと思ったり「そんなことないよ!」と勝手に励ましたりしています。ですが、レコーディングの際にユニット曲について「山ちゃんと、え、岡本なの?って思ってる人もいると思うけど」と語っているのを見たときに*1あまりの卑下っぷりに「もしかして私たちの声援は聞こえていないのではないだろうか」と疑問に思ってしまったのです。

 

ですが漫画はこれで終わりませんでした。その続きには新日本プロレスの興行に挑戦した時のことが描いてあるのですが、ちょうどとある選手が引退する試合だったらしく、セレモニー後に選手から次のような言葉がかけられました。

 最後に僕から皆さんにお伝えしたいことがあります。

みなさん自分の好きな選手に思いっきり声援を送ってあげてください。

その声は必ずリング上で戦う選手にも届いています。

選手の戦う気持ちをより高めてくれます。

もっともっと素晴らしいプロレスをしてくれると思います! 

 それを受けた蟹めんま先生も、次のように仰っています。

プロレスにしてもバンドにしてもうちらの声ってこっちが思っているよりステージ上の人の励みになってるのかな…

「応援してあげてる」みたいになるのはおこがましいんだけどさ

私一人の声なんてあってもなくても一緒と思っていたけど 

これからは恥ずかしがらずに声出してみようかな…

私は、今までのネガティブな考えが嫌になりました。

 

 

そして迎えた8月2日の2部、思いがけないチャンスがめぐってきます。きっかけはやはり「3月14日」前のトークでした。岡本圭人が突然、こんなことを口走ったのです。

「山ちゃん、あれ良かったよ!ジュリエーット!ロミオが迎えに来てやったぜ―!」

「俺もやってみたいよ~」

 「ジュリエット」というのはJUMPファンの総称であり、この台詞は山田氏がオープニングで放ったものでした。それをうらやましいと言い出したのです。

山田氏はいつもどおりツンケンした態度を取っていたのですが*2しだいにこの場でやってみたらと促し始めました。

今しかないと思いました。

気づけば、私は腹の底から全力で「言ってー!」と叫んでいたのです。

他のお客さんも同じように叫んでくださり、モニターのカメラは圭人君の顔を大きく映し出していました。

そして、本当に言ってくれたのです。

「ジュリエットー!!ロミオが迎えに来てやったぜー!!」

大阪城ホールからは、その日一番の黄色い声援が張り上げられました。

 

当の本人はその後大層驚いていらっしゃって、私は「これだから好きなんだろうなあ」と苦笑してしまいました。

披露された3月14日は山田氏の歌声と岡本氏のギターが素晴らしいハーモニーを奏でていて、清く、そして美しかったです。

アンコールのUltra Music Powerでも再度この台詞を言っていたので、もしかしたら気に入ってくださったのかもしれません。

 

ここまで長々と書きましたが、正直私がしたことが本当に正しかったのか、こうしてブログに書いて良いのか迷いがあります。

あの曲が演奏される際、客席は冷房の音がわかるほど静まり返っており、その静寂を私が破ってしまったからです。

なのであの場にいて不快に思った方がいらっしゃったのなら、本当に申し訳ないことをしたと思います。

 

先日掲載された日経エンタテインメントのインタビューで、岡本圭人氏は「少しでもグループの力になりたいなーという欲求が強まってきた」と話していました。

そして24時間テレビでは、アメリカ人ダンサーさんのサポートをすることが発表されています。

あの時私が叫んだことが、少しでも良い方向に働ければ良いなとを心から願っております。

最後に、私にこのような行動をさせて下さった蟹めんま先生、このことを書くことを後押ししてくれた友人T氏に感謝します。

長文乱文失礼いたしました。

*1:一字一句この通りに喋ったわけではありません。うろ覚えですみません。

*2:基本圭人君に対してはツンデレです