広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

お笑いオタク兼ジャニオタによるゼウスの感想

笑クラ(お笑いクラスタのこと)歴7年、ジャニオタ歴2ヶ月の私が首を長くして待っていたゼウスがついに放送されました。

思っていたよりも殺伐としなかった。これが現在の正直な感想です。放送が決定した当初は本当に楽しみにしていたけれど、ジャニーズと芸人の対決が煽られるにつれ、番組がとてもギスギスしたものになっているのではないかと心配していたからです。

もちろんあの土下座の終わり方は嫌いです。また土下座を批判している人が、ジャニーズ軍が負けたから文句を言っていると思われることも嫌です。それを避けるためにも批判する際はとても言葉を選ばなければならないでしょう。しかし私は土下座に反論することができません。なぜなら私は両方のファンという、最も色眼鏡をかけた視聴者であり、フラットな目線でゼウスを見ることが不可能だったからです。従って、一般視聴者の方にあれがどう映ったかを想像することは私にはできないからです。

そういうわけでかなり不安に思っていたのですが、蓋を開けてみればゲラゲラ笑いながら見れる場面が多く、オタク属性皆無で私の好きな芸能人についてもバサバサ切ってくるうちの母親と一緒に楽しく視聴することができました。

タイムラインももっと恐ろしくなるかと予測していましたが、ジャニオタさんが負けた自担を愛でているのを見て、これはこれで楽しいぞ!とはっとさせられました。ジャニオタさんが「勝ったらカッコいいし負けたら負けたで可愛い」と仰っていたのですが、両方のファンの私はどちらが勝っても負けてもそのような感情を抱くわけで、つまりはとてつもなく忙しかったです。あとひな壇の並びを確認するのが大変すぎたため「なぜ人間には目が二つしかないのだ!?」と呟いたところ、副音声を録画しつつリアタイ視聴していたお笑いオタクの男友達に苦笑されました。

そういう訳で誰が勝っても負けても嬉しかったです。冒頭にDay様*1があの山田様を抑えたときには、「ガチなんだ!」とテンションが上がり、マシュマロキャッチで友人が有岡沼に堕ちるのを見届け、アルピーが意外と活躍していることにニヤニヤし、ゆうとくんの完全無欠さを思い知らされ、ゆうやくんのレスリングに萌えが爆発し……。書き出せばキリがないです。

中でも最も嬉しかったのが尾形さんでした。私が若手芸人沼に堕ちたきっかけがパンサーだったからです。ブレイブロード、あの場面なら尾形さんが失敗して山田さんが勝敗を決めるのが最も良い流れであったことはわかっています。そして私は、あんなに荒々しい尾形さんが、向井さん菅さんがいない状況で*2成功するわけがないと思っていました。しかし尾形さんは、その荒々しさ、無茶苦茶さでブレイブロードを渡りきりました。

ですから、私はあんな大舞台での、大好きな人同士の対決の終止符を尾形さんが打ったことに感慨すら覚えました。よくできた話だと一人で勝手に納得していました。

 

ゼウスをまたやって欲しいかと尋ねられれば即答できません。100パーセント楽しめたかと言えば嘘になります。

それでもあの番組は、好きな人同士が共演したときの楽しさを私に実感させてくれました。アルコ&ピースが知念さんの麗しさにやられてとラジオで話していたと聞いて、好きな人が好きな人を好きになる世界って最高だなと感じています。

好きな人×好きな人は無限大。

これをきっかけに芸人さんとジャニーズが仲良くなってくれれば、こんなに素敵なことはないと思った夜でした。

*1:NONSTYLE井上さん

*2:パンサーはそれぞれの性格が全く異なるがゆえ3人揃ったときに一番力を発揮する