広く浅くで大惨事

ジャニーズとお笑いと特撮とプロレスの4ジャンルを兼任していたらこんなことになりました

まがいものの夢を見た ニッポンの社長単独ライブ「ロキソニカ」

去年から急激にニッポンの社長に入れ込んでいるのだが、私が好きになってから初めて単独ライブ、しかも3都市での全国ツアーが開催されるということで、漫才劇場での千秋楽公演を観てきた。1時間5,000円という強気の価格設定に仰天したけれど、あのチケットの死闘を潜り抜けて生で観ることできたのは、奇跡でしかないと思う。

公演チラシ

ニッポンの社長単独ライブ「ロキソニカ」(5/28 18:00)online-ticket.yoshimoto.co.jp

ロキソニカという公演タイトルが出たとたん、ファンの間では「ロキソニンをもじっているのか?」という推測が広がっていた。あの2人なら、さらにひねったことを仕掛けてくるのではと思いつつ、蓋を開けてみれば私たちの目の前に広がっていたのは、安直な推測をはるかに超える、まがいものの夢の数々だった。

ニッポンの社長をはじめとする最近のコント師を形容するとき、私たちはつい「斬新な発想」という表現を使いたくなってしまう。でも2人のネタをよく観察してみると、この言葉をニッポンの社長に当てはめる時に、他の人たちと意味合いを少々変える必要があることに気づく。今回の単独ライブの特徴は、どのネタにもオマージュが散りばめられていることなのだが、普段からネタ作成担当の辻さんの趣味嗜好を知っている者であれば元ネタにはだいたいあたりがつくし、把握していない人であったとしても、エンタメが好きであればピンとくるものが多い。
しかし、これほどわかりやすい着想をしているのに、そこからどうしてあのような奇想天外なネタが作れるのかが、どれだけ考えてもまったくわからないのだ。0から1の段階は理解できるのに、1から100に展開されると途端に混沌の渦に放り出される。とにかくニッポンの社長のネタはアイデアの飛ばし方と、その飛距離が段違いだ。
私がいまニッポンの社長に熱をあげているのは、ブログのタイトルの通り、自身が広く浅く様々なジャンルを摂取していて、それでいて裏切られたいという破滅願望を強く持ち合わせているからではないかと思う。

辻さんの発想もおかしいが、それを実現できるケツさんも、やっぱりおかしいと思う。最近辻さんは、自分が何度も演技指導をしてやっとあの完成度に繋がっていることを理由に、ケツさんの演技力をほめる周囲の風潮に疑問を呈していたけれど、そもそもチューニングしさえすれば辻さんの脳内を再現できているということ自体が異常だ。特に「やっぱええわ」「最強の力」の2本は、ケツさんの表情ありきで作られていて、文字に書き起こしてみると特段変なことは言っていないのに、そのふるまいで一つでドカンと爆笑を産み出しているところが、本当に不思議なバランスで成り立つ、最高のコンビだなと思った。
また、昨年のKOCで披露したバッティングセンターのネタでもそうであったが、今回のネタは音響さんや照明さんとの緻密な連携を要求するものが多い印象を受けた。辻さんが数週間前のRadiotalkで、漫才劇場の裏方陣には優秀な人が多いと話していたり、今回の全国ツアーにわざわざNGKの舞台監督である前田さんを同行させたりしていたりしていたことが線で繋がった。
ちなみに前田さんのnoteに書かれていたあとがきを読むと、この公演に関わった人すべてがいとおしくなるので、ぜひ配信を見終わったあとに目を通してほしい。

note.com

照明さんと音響さんの動きを確認したくて、アーカイブで見返したら、カメラワークまで面白く、生で見るよりも配信で見た方が面白いのではないかとすら思ってしまうネタまであった。ある種のナマモノの極みみたいなお笑いというジャンルで、配信の方が面白くなることがあるなんて、漫才劇場には天才しかいないのか?

どのネタも1時間ずつ語れるくらい魅力たっぷりで、もう大好きでたまらない。OPVの電気グループには脳がビリビリしたし、幕間のVには5up好きだった自分には嬉しいゲストで、普段から素人配信を見ている人にはニヤリとする瞬間もある。腹を抱えたのは「やっぱええわ」で、性癖にぶっ刺さったのは「夢」だけど、何と言っても特筆すべきは表題のコント「ロキソニカ」だろう。
着想元と思わしきエピソードについては、なんとなく思い浮かぶが、それは他のネタと違って確証が薄いものが数個ある感じだ。でもその小さなエピソードを繋ぎ合わせ、単独ライブならではのコントに仕上げていて、私はなぜか笑いながら少し泣きそうになっていた。なおかつニッ社ワールドもドカドカ放り込んでおり、ファンなら感じたことがあるはずの「客に信頼を置きすぎでは」と心配になる瞬間もあった。まあ、みんな「最高」と拍手喝采だったので、心配は無用なのだが。個人的にはあれをコンパクトにしてKOCのネタにしてほしいと思うほどなのだが、単独の良さが失われる恐れもあり、難しいかもしれない。
でも、そんなことはわかっていても、私はまたあのロキソニカの世界の2人に会いたくてたまらないのだ。

最後に、これはたまたまだと思うのだが、大阪公演ではネタの合間に拍手が起きなかった。おそらくそれは、ネタの終わりが少し曖昧で、Vが始まっても場面が転換したのか次のコントが始まったのか判断に迷う場面があったからかもしれない(私のお笑い偏差値が鈍っている可能性も大)。私はこれにすごく戸惑ったし、良いことととらえて良いのかもわからないのだけど、図らずしも合間に拍手がなかったことで、1時間の単独ライブが1つの不思議な夢のように思えてしまった。どこにも本物はなくてオマージュしかないので、あれが夢であるかすらわからないのだけど、ニッ社の「現実で起こりそうでギリギリ起こらないこと」というコンセプトを、偶然にも体現していたように感じる。

単独は1週間の見逃し配信期間中なので、ぜひとも配信を買って見てほしい。だからまた配信のリンクを貼ることにする。オマージュの元ネタを探したり、ケツさんの動きを確認したりするために、何周もループしたくなること請け負いだ。そしてできれば、一緒にこのロキソニカの世界をまだまだ愛せれば、このうえなく幸せである。

 

ニッポンの社長単独ライブ「ロキソニカ」(5/28 18:00)online-ticket.yoshimoto.co.jp

贔屓がアーカイブを残さない

半年ほど前、お笑いで新しい推しができた。さすが2020年代の芸人なだけあって、SNSで頻繁に配信をしていて時代だなーと思う。

ところが、私の贔屓の配信スタイルがなんだかおかしい。

 

ニッポンの社長の思い出チャンネル - YouTube

新しく推すようになったコンビは公式のYouTubeチャンネルを持っているのだが、単独のネタが数本上がっているだけで主だった稼働は見られない。

頻繁に稼働しているのは辻さん(背の高い方、ケツさんじゃないほう)がゲーム配信をしている個人のYou Tubeチャンネルであるが、こちらも配信の時間が長すぎるとか、おじーず*1のノリが特殊とか珍しい点はあるけれど、奇跡的に治安がよく、おじ*2とおじーずの掛け合いは非常に面白い。アーカイブもほとんど残る。

注)このブログを覚えてくださっていたジャニオタの方向けに補足すると、お笑いはコンビ箱推しが基本で、個人のみを推す感覚はやや薄く、あってもあまり良しとされていない

ニッポンの社長辻の素人チャンネル - YouTube

 

配信スタイルが不思議なのは、辻さんが個人でやっているRadiotalkだ。

ニッポンの社長 辻の番組 - Radiotalk(ラジオトーク)

Radiotalkには、あらかじめ録音した音声を投稿する機能と、インスタライブの音声版のような、ラジオを生配信する機能がある。

辻さんはいま阪神関連のツイートが大いにバズっている*3ため、阪神の試合の振り返りについてはあらかじめ録音したものを投稿してくれている。ところが生配信については予告なし、アーカイブ一切なしのストロングゲリラスタイルなのだ。

ただのゲリラなら、インスタライブでも同じようなスタイルをとっている人がいるだろうが、辻さんの場合ここに生活リズムが超夜型という特性が乗っかってくる。

なので生配信をする時間帯、早朝3時~4時。これでアーカイブなし。

昼間に生活リズムを作っている人は当然聴けない。予告もないのでスタンバイもできない。

聴けているのは夜勤の方や、早起きして家事をされている方に限られてくる。

そうなると何が起きるかというと、ファンは毎晩贔屓のスケジュールとにらめっこしながら配信有無を予想し、「今日 配信 有?」といううわ言を呟きながら床につき、目を覚まして携帯を確認すると配信されていたというアプリの通知だけが残っていて、ファンの絶望ツイートがTwitterに投下されるのだ。

辻さんはゲーム配信の時間が長く、最大1日9時間ほどやるので、全部追いかけることは半ば諦めている。だが、Radiotalkではゲーム配信では聴けない、ご自身の近況についての情報が得られるので、朝方に話していたとわかると少ししょんぼりする。それこそ辻さん関連の事柄は全部抑えておきたいという、有る種の「無限回収」みたいなスタンスの方は、かなり堪えているように見受けられた。

今時の芸能人なら、どこにきっかけが転がっているかわからないから、自身のコンテンツは過剰なまでに宣伝して、いつバズっても良いようにアーカイブも残しておきそうなのに。

そう思っていると、ある考えに至った。

そもそもあのRadiotalkは、辻さんにとって「コンテンツ」なのだろうか?

 

辻さんの配信スタイルは少々独特だ。それは配信のタイミングだけではない。辻さんが視聴者に寄りかかっている度合いがちょっとおかしいのだ。

例えば、辻さんはかなりの機械音痴なのだが、おじーずにおすすめのゲーミングPCをさんざん調べさせ、その上ゲーミングに向いていないとアドバイスされていたMacブックを選ぼうとしてコメント欄で総スカンを食らっている。また、某配信でご自宅のヒントを出しすぎて危険だと諭されていた。

完全な内輪ノリというわけではなく、一定の線はきちんと引いて接してはいるのだが、それでも本当にキングオブコントの決勝に2回行った人ですか?と疑うくらい、自分のファンだけに対しては極端にフランクというか、気を許している気がする。

 

辻さんの配信スタイルへの疑問は、意外なきっかけで解決することになった。

【ZenlyやYay!など】若者に大流行!“常時接続SNS”デジタル社会の近未来は? - NHK クローズアップ現代 全記録

先日、偶然NHKのこの特集を見たのだ。すぐに、これは辻さんのことかもしれないと直感した。

以降、あのRadiotalkは「コンテンツ」ではなくて、「ゆるやかな生活の繋がり」であり、辻さんはLINEを常時繋ぎっぱなしにして「オンライン同棲」をしている最近の若者のようだと解釈するようになった。さすがに多忙なので本当に繋ぎっぱなしにしているわけではないが、生活の垂れ流しと解釈すればアーカイブがないことにも説明がつく。

LINE通話で「リモート同棲」1日12時間つなぎっぱなし。20代カップルの「お互いジャマしない」共同生活と、電車内で「音声と文字」会話が成立するワケ | アプリマーケティング研究所

夢女子のような表現で我ながら辟易とするが、事実Radiotalkは洗濯物を畳むなど何かしらの家事の合間にされている。

 

自分なりの解釈を見つけた結果、私は辻さんのRadiotalkが追えなくても、そこまで気にならなくなった。だってオンライン同棲の記事には、お互いに無言のときやどちらかが寝ているときも多々あると書いてある。あのRadiotalkも、繋がりのなかで、単に生活リズムが合わないときがある。ただそれだけだ。

 

薄利多売、その場その場の劇場での出会いを楽しむことが前提だったお笑い界隈も、コロナ禍で今やアーカイブありきと客に認識されるようになっている。

そんななか、辻さんは無意識のうちにその先の段階に足を踏み入れようとしている。

ここまで書いていて思うが、辻さんは配信を見聞きしている人のことを何だと思ってるんだろう?自分を肯定してくれるご近所さんだと思っているのだろうか?わからない。でも、こんな配信も本当にKOCを獲ってしまったらできなくなるだろう。いつか「昔はスケジュールを見て配信スケジュールを予想していたのよ」なんて思い出話をする時を待ちながら、私は今晩も「今日 配信 有?」と呟くのだった。

 

*1:視聴者

*2:辻さん

*3:https://togetter.com/li/1867812

『でっけぇ風呂場で待ってます』に登場する「KOUGU維新」について掛け持ちファンが解説してみる

3/8放送の北山宏氏&佐藤勝利氏主演シンドラ『でっけぇ風呂場で待ってます』第6話に、去年から私が推しているお笑いコンビ「きつね」のキャラ「KOUGU維新」が出演するらしい。

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去年話題になったこの「KOUGU維新」だが、ジャニオタの方は意外とご覧になっていなかったと思う。あの奇抜な2人は何ぞや?と思われた方へ、ジャニーズときつねの掛け持ちオタクが、ドラマをさらに楽しむためにも解説してみる。

 

KOUGU維新とは?


日テレで水曜19時から放送されている『有吉の壁』。その中の「流行語大賞の壁を越えろ!ブレイク芸人選手権」というコーナーできつねが生み出したキャラクターだ。

刀剣……ではなく工具に命が宿った男士が討幕運動後の明治時代を復興するというコンセプトで、明らかに2.5次元ミュージカルおよび「ミュージカル刀剣乱舞」を元ネタとしている。

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元々「流行語大賞の壁を越えろ!ブレイク芸人選手権」はエンタの神様一発屋になりそうなキャラをコンビごとに考えて発表するという、日テレの自虐コーナーだ。ところが、一発目でチョコプラの「TT兄弟」というキラーコンテンツが生まれてしまい、「エンタを揶揄するような中身のないネタ」かつ「バズる」という、相反するレギュレーションを抱える芸人泣かせのものになってしまった。
この難題にきつねが出した答えが、「ヤバイ2.5次元舞台に存在する虚無感」だった。「
デスノート THE MUSICAL 」などを手掛けるホリプロ系列の事務所に所属し、EDMを駆使した漫才を持ちネタとするきつねだからこそ思いついた芸当だ。

しかし金髪で王子様系の「プラスドライバ」と赤髪でやんちゃな「やっとこ」のシンメが「KOUGU維新のテーマ」という絶妙に聞いたことのありそうな楽曲を歌うというネタが、コロナ禍で供給に飢えていた2次元および2.5次元ファンにぶっ刺さってしまい、瞬く間にトレンド入り。

日テレにはBSで元ネタである「ミュージカル刀剣乱舞」を放映しており、元々2.5次元についてのノウハウがあるので、即座に新キャラ*1を増やして続編を次々出し、アクスタを発売。最終的にはHulu限定でミュージカルが配信されていったんシリーズは終焉となった。



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藤北やふまけんを普段からご覧になっている、キスマイとセクゾのファンの皆様なら、KOUGU維新の人気ぶりをご想像いただけるだろう。

ちなみにドラマの予告でKOUGU維新が叫ぶ 「親方様」というフレーズはいわばゲームをプレイする人間の呼称で、刀剣乱舞における「審神者」やFGOにおける「マスター」みたいなものだ。まさかKOUGU維新が佐藤勝利本丸だったとは……。

 

なぜ『でっけぇ風呂場で待ってます』に出るのか?

ジャニオタの皆様はシソンヌのじろうさん、ハナコの秋山さん、かが屋の賀屋さん、空気階段のかたまりさんが脚本を書いたシンドラという印象しかお持ちでないかもしれないが、この作品は従来のシンドラとは一線を画している。ドラマ制作部ではなく、有吉の壁のプロデューサーが発起人となって制作し、普段共演している芸人を招聘した形で、いわば有吉の壁の派生作品なのだ。

dogatch.jp

 

きつねは「プラスドライバ・やっとこ」として出るのか俳優「乙ルイ・淡川幸一郎」として出るのか?

 何を言っているのかと思うかもしれないが、実はこのKOUGU維新にはもう一段仕掛けがある。

KOUGU維新には「2.7次元ミュージカルとしてのキャラ」のほかに「それを演じる若手俳優」の設定も存在するのだ。

KOUGU維新はテレビの他にYouTubeやニコ生でファン向けの生配信も行っていたのだが、そこではきつねとしてではなく、プラスドライバを演じる「乙ルイ」、やっとこを演じる「淡川幸一郎」という「若手俳優」として出演することを徹底していた。いわば入れ子構造だ。

お笑い好きならjealkbのhaderu*22.5次元を通ったことがある人なら「アイドルステージシリーズ」、ジャニオタなら「TAKATSU-KING」と例えれば通じるだろうか?

  

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俳優の設定が乗っかっていることがKOUGU維新をさらにややこしくさせているが、そこはパロディだからという理由でちゃっかり抜け道を用意している。

テレビ放送ではネタが終わるとキャラの格好できつねが話し、逆にファンしか見ない配信では入れ子構造を徹底させ、雑誌やネットメディアのインタビュー記事ではKOUGU維新のキャラとして、若手俳優として、きつねとしてのインタビューを媒体ごとに使い分けているのだ。これにより、入れ子構造の「初心者に説明しづらい」という課題を無意識のうちに解消してしまった。

設定厨が設定に首を絞められる形となってご本人は多いに苦しんでいたものの、これが本家2.5次元ファンの心を掴んだのではないだろうか。

 

 

これまでこのドラマに出演した有吉の壁メンバーは、有吉の壁とは全く関係ない、独自の登場人物を演じていた。しかし今回きつねは「KOUGU維新」のまま出演している。もしかするとこのドラマがマーベル作品のようにKOUGU維新と同一の世界線であると示唆されるかもしれないのが、第6話なのだ。

KOUGU維新は『でっけぇ風呂場で待ってます』と同様、Huluで配信されている「有吉の壁」の過去作*3ほか、上記のYoutubeで追うことができる。

www.hulu.jp

 

すでにシリーズが終了したコンテンツのはずなのに、今回ドラマに出演するし、おまけに公式が何やら新展開をにおわせているので、気になる人はぜひ今からでも見てみてほしい。

*1:トムブラウンや四千頭身石橋氏、空気階段かたまり氏などが参加。ラスボスであるプラスドライバの兄役で昔からの推し、パンサー向井慧氏が参戦して私は爆死した

*2:ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏の「弟」ということになっているV系バンドのボーカル

*3:どの回に出ているかはwikiのKOUGU維新の記事に大変しっかりまとまっているのでご参照ください

松本潤×吉村崇、サトシとヒロシに次ぐ嵐×お笑い芸人を考えてみた

昨日のしやがれ、皆様ご覧になりましたでしょうか。

大野さんとヒロシさんの「サトシとヒロシ」がソロキャンプを通じて急速に距離を縮めていく姿が本当にいとおしく、いろいろな芸人さんと共演している嵐にも、まだ奇跡的な出会いがあるのだと、三次元ジャンルならではの面白さを感じました。

それと同時に、ジャニーズとお笑いの掛け持ちオタクである私が、この2人が合うということを見抜けなかったことが悔しかったです。

 

1年ほど前、軽い気持ちで「松本潤×吉村崇はなぜかわいいのか」というブログを書いたところ、大変な反響を頂き、ついにVS嵐でご本人に紹介されるという大珍事がありました。

nanayanyade.hatenablog.com

 

当時の経緯が以下の記事にまとまっていました。「このファンサがやばい」のハッシュタグTwitterのトレンドに載った以来の珍事でした。

mdpr.jp

 

嵐ファンのRT力のすごさと、嵐ご本人に触れられるという展開の衝撃が大きかったため、当時はそのことに触れることができなかったのですが(こういう時にきちんとリアクションできる人のブログはきっと伸びるのだろうなあ……)サトシとヒロシがあまりにも素晴らしかったので、嵐とお笑い芸人の組み合わせが大好きな私が、櫻井さん・二宮さん・相葉さんに対する、松本潤×吉村崇、サトシとヒロシに次ぐ組み合わせを提案してみたいと思います。

松本潤×吉村崇やサトシとヒロシを拝見して 嵐は自分に似た人を好きになりやすいのかなと思ったので、一応をそれを意識しました。

 

 

櫻井翔×ロザン

 

www.instagram.com

 

京大出身の宇治原さんと大阪府大出身の菅さんの、元祖高学歴芸人。

関東では「Qさま」の印象が強いですが、関西では社会問題へ鋭く切り込む姿と2人の公式が病気すぎる関係性が絶大な人気を誇り「よーいドン!」「ちちんぷいぷい」などの情報番組に引っ張りだこです。

ちなみにお笑いオタの間で菅さんは、三宅健さんと並ぶ「見た目が若いころと変わらなさ過ぎて妖と契約したんじゃないか」枠の人だし、お笑い界の大西流星でもある。

43歳と思えん……。

 

www.youtube.com

なぜ私が櫻井翔×ロザンを激推しするかというと、2組とも池上彰さんとの関係性が強く、広義の「兄弟弟子」にあたるからなんです。

じつは池上彰さんがNHKを退職されてから最初に民法でフィーチャーされるようになったのが、ロザンが週1でレギュラーを務める毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」でした。

池上さんはご自身で番組を持つようになり「ちちんぷいぷい」のお仕事はとうにお辞めになっているのですが、今でも年に数回は特番を行っています。そのアシスタントがロザンなんです。

prtimes.jp

 

なので池上さんと共演機会が多いのに、接点のないこの2組にぜひゆるーい時事問題対決をしてほしい!

 内容としては、「よーいドン!」でロザンがやっている「うんちクン」みたいな感じを想定しています。

宇治原さんおひとりの出演は絶対に嫌です。ロザンとしての出演が良い。

なぜならロザンは、「由緒正しい家の跡取り息子で、しっかりしているけどちょっと抜けている宇治原さん」の手綱を「ずっと宇治原さんと一緒にいたいという理由で芸人の道に誘い、芸人として売れるために宇治原さんに京大受験をさせた菅さん」が握っているという、とんでもないコンビだからです。

この辺の経緯は菅さんの著書「京大芸人」を読んでほしい。

 

京大芸人 (幻冬舎よしもと文庫)

京大芸人 (幻冬舎よしもと文庫)

  • 作者:菅 広文
  • 発売日: 2014/01/16
  • メディア: 文庫
 

 

ロザンはインテリの宇治原さんを地頭の良い菅ちゃんが追い詰めていく姿が面白いので、菅ちゃんがMCとして宇治原さんと櫻井さんをグイグイ追い詰めてほしい。

「あの櫻井さんと宇治原さんがこの程度のことわからない訳ないですよねー?」って煽ってほしい。

それで2人とも正解できなくて、菅ちゃんだけがご褒美グルメを食べてほしい。

 

二宮和也×ラニーノーズ

二宮さんってニノさんをやられていることもあって、嵐の中でも芸人さんとの共演率が非常に高く、新規の組み合わせを提案するのが難しいお人です。

だって御用達芸人が馬と魚って人他にいないよ……。

でもせっかく若手とも沢山共演されているのだから、さらなる若手を紹介したい!

www.youtube.com

 

ラニーノーズはもともとバンドをやってて芸人に転向し、いまはバンドマンと芸人さんの二足の草鞋を履いているという珍しいコンビです。歌ネタが面白くて今一番気になっているコンビ。ボケの須崎さんは「おはよう朝日です」金曜レギュラーでジャニーズの一次審査通ったことがある。

二宮さんが野田ゲー*1やっているところが見たいのでマヂカルラブリー野田さんとも迷ったんだけど、やっぱ二宮さんのファンって二宮さんがギター弾いているところみたいと思うんですよね。なので隠れ家ARASHIでギター芸人の最新版として、3人でギター漫才をしてほしい。「ニーノ、ニー♪」って歌ってほしい。

あとなんとなくだけどラニーノーズのファンって二宮担と通じるところがある気がするんですよね……知らんけど……。

 

 

相葉雅紀×パンサー

パンサーと嵐は何度か共演したことあるでしょ?と思われた方も多いと思うんですが、いま日本テレビの「有吉の壁」でパンサーのネタ作り担当&最終兵器の菅さんが猛プッシュされているということをご存知だろうか……!

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日テレは芸人さんがもともと作っているネタを放送するのではなく、自社で芸人さんのキャラをプロデュースし、それをゴリ推しするという特徴があるのですが(エンタの神様がその典型)、TT兄弟に次ぐキャラクターとして現在人気を博しているのが「パラパラおじさん」。

いま見たら1本目の動画、100万再生超えてますね!

パンサーといえばすっかりテレビでおなじみと思われる方も多いでしょうが、長らく尾形さんと向井さんばかりフィーチャーされて、パンサーのおもしろさの肝である菅さんの良さが伝わらないことに、歯がゆさを感じていました。

それがまさか、菅さんの「若いころギャル男だった」というファンの間では有名だけどそこまで取り上げられてこなかった経歴が、こんな風に人気に火をつけるなんて!

これぞ3次元ジャンルならではの伏線回収。パンサーのパズルの最後の1ピースがはまった気がして、ものすごく興奮しました。

そして私はわかってるんです。日テレがこのパラパラおじさんを激烈にプッシュしているということは、そろそろ「嵐にしやがれ」に売り込むことを考えているんでしょう?

だったらパラパラを踊ってもらいましょうよ!ディスコスター様に!

個人的にはこのJAM JAM JAM踊ってほしい。(パラパラおじさんのせいでユーロビートに詳しくなった)

www.youtube.com

でも、どうせ踊ってもらうならトリオ3人でちゃんと出てほしい。パラパラおじさん、元々のネタがHuluでしか配信されていないので、菅さん1人バージョンのものがYouTubeで独り歩きしているきらいがあるのですが、ちゃんと3人がいるからこそ面白いネタなので!!!

尾形さんがお金を払うくだりからちゃんとやってほしいし二宮さんにそのお金回収してほしい。

まだネタ見たことない方はHuluの有吉の壁見てね!!!

 

という訳で、当分は嵐にしやがれもリモートで収録することになると思うのですが、そうであるからこそさらに芸人さんと共演してくれる未来を信じています。

嵐さんよ、これからも掛け持ちオタクを興奮させてくれよな!!!

 

 

 

 

 

 

 

*1:野田さん自作のゲーム。詳細はYouTubeの公式チャンネル参照

10年追いかけた推しの解散を見届けた話

平成が終わった日、私は映画館に来ていた。

見ようとしていたのは「シャザム」。アメコミ好き芸人としてDC映画のイベントによく出ている私の推しコンビ、御茶ノ水男子の片割れであるおもしろ佐藤さんがオススメしていたからだ。

シアターが空くのをロビーで待っていると、携帯が震える。通知設定をしている推しのTwitterが更新されたことを意味していた。

どうせまたいつもの感じでイベントの告知か趣味の話だろうなと思って開いてみると、そこにはこんなツイートがあった。

佐藤ピリオド. (元御茶ノ水男子) on Twitter: "【皆様へご報告】

我々、御茶ノ水男子は6月末に予定している神保町花月でのライブを最後に解散することになりました。

ジャスタウェイが今の活動の他に新たにやりたいことが出来た為今回解散という形になりました。

二人とも芸人は続けます!

また改めて応援してくれてる皆さんへの気持ちを 👇次へ… https://t.co/5YWvAfqrQi"

 

しいはしジャスタウェイ on Twitter: "【御報告】 ー アメブロを更新しました
#御茶ノ水男子
https://t.co/N9a45lBVSP"

 

 

混乱した。確かに定期的に行われていた御茶ノ水男子のライブは昨年を最後に全く行われていなかった。でもアメトーーク仮面ライダー大好き芸人をはじめとする2人の個人での仕事はかなり順調で、最近は少しずつではあるが新規ファンが増えつつあったのだ。おまけにこの発表が出る前にはルミネの新ネタライブに出ていた。

からしばらくすれば、どこかでまた2人のライブは復活すると思っていたし、万が一、一緒に仕事をしないと決めたとしても、アンタッチャブルのように解散はせず活動するスタイルになるのだと思っていた。

しかし、ツイートを読み進めるうち、解散の理由が「しいはしさんに他にやりたいことが出来たから」だとわかって私ははっとさせられた。

御茶ノ水男子といえば性格と肌の色が正反対な、しいはしジャスタウェイおもしろ佐藤の2人が「元スーツアクターで特撮ヲタ」と「元アニメーターでジブリ&アメコミヲタ」という経歴を活かしたネタをするお笑いコンビである。

いまとなっては何も珍しくないし、それを題材としたアイドルマスター SideMのようなアニメもあるが、少なくとも東京吉本において、転職して吉本芸人になるという事例の先駆けとなったのがこの御茶ノ水男子だった。

この「転職先として吉本を選ぶ」という発想のクレイジーさと、一度社会人を経験しているからこそ良識的にファンを大切にする姿勢が両立している点が大好きで私は10年も御茶ノ水男子のオタクをやっている。少なくとも私は、御茶ノ水男子のオタクをしていて嫌な思いをしたことが一度もない。

だが、転職して吉本に入ったということは芸人一筋の人よりも、他にやりたい事ができたきにコンビを解散するという選択肢を選び易いのかもしれないと、そのとき初めて気づいた。むしろしいはしさんについては、表舞台から退くにも関らずと吉本には残るということの方が驚きかもしれない。吉本に居続けてもそのやりたいことが出来ると周囲にアドバイスされたからとブログには書かれていた。

 

思えば、私は全くもって御茶ノ水男子の良いファンではなかった。

10年前、ドイツに住んでいた15歳の私は当時インターネットで配信されていたAGEAGEライブを見て御茶ノ水男子に堕ちたはずなのだが、正直随分前のことなので記憶があいまいだ。

色白と色黒のコンビは華があったし、超若手ながらランキングバトルで上位にのしあがるきっかけとなった「BLコント」という超異色のネタは中二病まっさかりの私にはどんぴしゃだった。それでいてBLを全く馬鹿にはしておらず、「自分がオタクであるからこそ他ジャンルもリスペクトする」という姿勢は信頼できた。

だが、16歳で帰国していざ生の御茶ノ水男子を見に行こうと思っても、不思議なくらいにタイミングが合わないことが多かった。

大阪でお芝居(黄金の郷)をすることが決まったときは嬉しくて仕方なかったが、テストと重なってしまい行けなかった。

その後、京都の三条にあるシダックスで、エグスプロージョンと爆男というユニットを組んで定期的にライブをするようになってくれた。

生の2人は最高に面白かったし、手を伸ばせば届くような超至近距離2人を見れたことが嬉しくて嬉しくて、ライブがある時は必ず行ったしクリスマスも彼らのライブに行った。

しかし、AKBの握手会で傷害事件が発生すると、しばらくしてこの劇場は閉鎖されてしまう。シダックスの劇場をメインで使用していたのはNMBの研究生で、事件があってからは超至近距離で彼女たちに触れ合えるこの劇場を使う訳にはいかなくなったからである。

その後、ユニットライブなどでたまにどちらかが大阪に来ることがあっても、コンビが揃うことはなかったし、高校3年の春休みにようやく初めて東京でネタライブを見ても、コーナーの芸人投票企画で「面白くない芸人」として表彰されてしまう場面に遭遇するなど散々なことが多かった。私のようにようやく地方から推しの仕事を見にきたファンの心を折るようなあんな企画はもうしないでほしい。

大学2回生の夏、御茶ノ水男子の久しぶりの単独ライブが決まった。だがそれも断念した。1年間のアメリカ留学に行く前日でとても東京に行ける状態ではなかったからだ。当日は本当に苦しくて苦しくて、己を恨んだ。

留学から帰ってきたあと、私は大阪で内定を貰った。御茶ノ水男子を頻繁に見れる環境も欲しかったが、関西企業のほうが性格的に合っていたからだ。幸いにも給料が良かったので、これからは有給を取って頻繁に遠征しようと決めた。

大学3回生から大学卒業までは、本当に夢のような時間だった。それまでを取り返すようにライブに沢山行った。

劇場では2人のトークライブである御茶ノ水男子乃話のために唯一大阪から遠征してくる不思議な客として前説のベン山形さんに取り上げられたし、しいはしさんが属する特撮芸人のユニットライブではゲストの西銘駿くんのサイン色紙が当たるという珍事も起きた。生で2人のやりとりを見れるのが嬉しくてしかたなくて、大半はしいはしさんのする佐藤さんの天然話だけで終わってしまう神保町花月の90分間のために学生としては気合のいる額を使っていた。だがそれが幸せだった。

 

以前よりライブに通っていたとはいえ東京在住の方よりはどうしても参加率は低かったので、埋め合わせとしてはてなブログに布教記事を書いた。それがバズったときは嬉しかったし、何より佐藤さんに「俺、頑張るから」とツイートして頂いたときは本当にドキドキした。応援していてよかったと思った。

 

就職してから、御茶ノ水男子の3年ぶりの単独ライブが発表された。だがそれにも行けなかった。チケットは取っていたがやはり新入社員研修を休む訳にはいかず、譲りに出した。

ケツイを出したときに佐藤さんに補足された。芸人さんは本当によくエゴサをするのだ。申し訳なかったが、譲り先が見つかったのが幸いだった。

まさかそれが最後の単独ライブになるとは思っていなかった。

無遅刻無欠席で仕事に打ち込んだおかげか、業務にも慣れてきて、時期さえ上手く読めば休みを取りやすい職場だとわかって、これからたくさん御茶ノ水男子のライブに行ける!解散が決まったのはそう喜んでいた矢先だった。

 

これからだった。これからたくさんライブに行けると思っていたのに。1500円のライブのために3万かけて行って、それが楽しいのだと笑うつもりだったのに。

ただ2人の選択をどうすることもできないし、10年間で行けるライブには行っていた。その数が少なかっただけだ。

単純に私と推しのタイミングが合わなかった。現実はそれにつきる。

 

せめて解散ライブだけは最後に行かなければ。私はなんとかスケジュールを調整し、ホテルを予約した。

だが肝心のチケット発売日に仕事でトラブルが発生し、なんと取れたのは最後の1枚だった。そう、私で完売したのである。

どこまでタイミングが悪いんだと冷や汗をかいたが、最悪の事態は免れた。

 

最後のトークライブが始まる前、私はフォロワーの朝賀さんとお茶をした。オタク生活10年でようやく出来た同担だった。いつか一緒にライブに行きましょう!と約束していたが、まさか解散ライブになるとは。

ロビーには沢山のお花が飾られていたが、中でもかつて2人がレギュラーで出演していたMXの「ニコリッチ」からお花が来ていたことには驚いた。

 

御茶ノ水男子を観れるのは嬉しいが、始まってほしくない。

最初はそんなことを考えていたのに、前説としてベン山形さんが出てきたらその相変わらずのパンチの強さのせいでそんなことなんて吹っ飛んでしまって、そこからはあっという間だった。

久しぶりのトークライブでは、予想した通りしいはしさんが、佐藤さんがいかに天然かという話ばかりしていた。

佐藤さんはファンに対しては優しいが、それ以外はむちゃくちゃな人なので1年もトークライブが空いていたら何かしらをやらかしているとは思ったが、さすがにフィリピンで死にかけていたとは思っていなかった。

最後だからか、しいはしさんは佐藤さんがジャンポリスで銀魂の沖田役をやって死ぬほど叩かれたり、ダイエット企画に失敗して丸坊主にしたりしたときの写真まで持ち込んでいて、オタクですら忘れかけていた過去の出来事を最後にしいはしさんが沢山思い出させてくれてゲラゲラ笑った。今まであえて言わなかったけど、やっぱりしいはしさんって佐藤さんのこと大好きだよね。最後だから言っておこう。

そこで「もう35歳と38歳のおじさんですよー」なんて2人が話していて、自分が御茶ノ水男子にはまった当時の佐藤さんの年齢と同じになっていることに気づいた。

ちなみに佐藤さんは、解散後におもしろ佐藤から「佐藤ピリオド.」という名前になるらしい。そこはおもしろ佐藤ではないのかと思ったが、佐藤さんは当初表舞台から身を引くしいはしさんから「ジャスタウェイ」の芸名を貰いたかったらしい。それはそれで意味がわからなくて笑った。

本当にいつもと変わらないトークライブだったが、時折しいはしさんが佐藤さんのピンネタの案を出したり、自分というフィルターがいなくなった後の佐藤さんの身を案じていたりするのを見て、本当にこの人たちは今から解散するのだと現実を突きつけられた。なんというか、しいはしさんが自分がいなくなった後の息子を心配する母親に見えた。

それでもそんな時間はあっという間にエンディングを迎えて、最後は2人が今までのネタを題材にしたネタをしてくれた。関東三角関係のネタを生で見れて、あのころ地方で配信を見ていた15歳の私が報われたような気がした。

おまけに最後に代表作の「もしもアンパンマンがアメコミヒーローだったら」をやってくれたとき、佐藤さんの思いつきで録画OKにしてくれた。こういうことを咄嗟に思いつくところが天才である。

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そのまま2人のネタが終わって、お辞儀をしたとたんに劇場の幕が閉まった。

御茶ノ水男子は解散した。

 

最初、解散ライブなんて見てしまったら泣いてしまうと思っていたのに、正直ぜんっぜん泣かなかった。

解散の理由はやりたい事が他にできたらからで、去年のうちに解散が決まっていたのにわざわざ解散ライブをやってくれて、最後にこれまでのネタの総集編やってくれて。できれば解散はしてほしくなかったけれど、解散をするならこれが世界一綺麗な解散ではないかと思ったからだ。

御茶ノ水男子は最後の最後までオタクに優しかった。御茶ノ水男子のこういう所が大好きだった。

もう一つ、私が泣かなかったのは2人が解散した後に出るライブを沢山挙げていたからだ。表舞台から身を引くはずのしいはしさんもなんだかんだいって引っ張りだこである。

それを聞いていると、解散した後も推しの人生は続くのだと当たり前のことを実感させられた。ファンも「ボーイレスク行く?」「ヒーロークラブどうする?」なんて口々に相談していた。かく言う私も、解散したら当分遠征はしないと思っていたのに8月の吉本ヒーロークラブのチケットを取ってしまった。ボーイレスクはあいにく都合がつかなかったので、次回に持ち越しだ。解散してもオタクのやることは変わらない。

きっとこれが、三次元の、生身の人間を推すということなんだろう。

ただ、帰り際に佐藤さんのご両親とばったり遭遇してお母さまに泣きながら「本当にありがとうございました」と頭を下げられたことにはうるっと来てしまった。これも三次元を推すということなんだなと思った。

解散しても2人は変わらない。ただコンビ揃う姿を見られないというただ一つの変化が寂しい。

 

長々と書いたが、私はこの10年間御茶ノ水男子のオタクをやれて本当に、本当に楽しかった。第二の人生として芸人を選んだ二人だからこそ今回の選択をしたのかもしれないが、そんな2人でなかったら、こんなにも笑えていない。

本当は終演後にロビーに本人が出てきてくれたときにそう言えればよかったが、焦って陳腐なことしか言えなかったので筆をとったら長文になってしまった。

 

10年後、2人は45歳と48歳、私は35歳。その時はいったいどうなっているのだろう。

もしかして再結成していたりして。そうなったら笑う。

答え合わせができるいつかの明日が来るのが、私は今から楽しみでならない。

 

10年追いかけた推しを追いかけるのは、これからも変わらなさそうだ。

松本潤×吉村崇はなぜかわいいのか

 

毎週土曜日、嵐にしやがれを見て上記のように松潤と吉村崇をかわいいかわいいと愛でております。

www.ntv.co.jp

ついに嵐担よりもしやがれを見ていると言われる始末。

(ちなみに夜会もめっちゃ見てます)

私はお笑いとジャニーズの掛け持ちではありますが、二人とも担当ではありません。

そんな私がここまでこの二人の組み合わせにぞっこんなのには、ちゃんとした理由があるんです。

せっかくなので今回それを文章にしてみようと思います。

 

①2人(のデビュー歴)が同期だから

まずこれはお笑いオタクとしてグッとくる理由。

嵐と同期の芸人といえば5期22期!

ジャニオタからすればは?と思うかもしれませんがお笑いオタクにこの単語を投げかけると確実に目の色を変える人がいると思います。

NSCとは吉本の養成所。東京と大阪の2か所にあります。

宝塚のように〇期という数え方をし、ちょうど嵐と同じ年にデビューした芸人が東京NSC5期、大阪NSC22期になります。

以前VS嵐で嵐と同期の芸人が嵐と対決しましたよね。あの中の吉本芸人がそうです。

そしてこの5期22期は多数の売れっ子を輩出している世代!

南海キャンディーズの山ちゃん、キンコン、ノンスタ*1、ピース、そしてノブコブ

他にもダイアン、スーパーマラドーナラフ・コントロールとろサーモンの久保田さんがいます。

とはいえこのメンバーを見てわかる通り、アウトローな人間ばかり揃っている。

なので劇場ではめちゃくちゃ人気があったのですがテレビで売れるまでかなり時間がかかりました。キンコンと山ちゃんは例外ですが、それ以外はみな苦労人です。

ジャニーズで例えるならえびの苦労人ぶりにカツンのアウトローさを足した感じといいますか……。

世代としては嵐だけど、同期どうしの絡みやファンの雰囲気はJフレみたいだなと思います。

そんな5期22期の1人である吉村崇がちゃんと売れて、日本で覇権を取った同期の嵐と毎週面白い掛け合いをしている。そんな光景が見れることがオタクとして嬉しくてたまらないのです。

 

②二人とも末っ子ポジションだから

ジャニオタになってから爺孫や末ズという単語を知り、そこから松潤が末っ子ポジションだってことを知ってめちゃくちゃ驚きました。

なぜなら私は花男・ごくせん世代でオラオラした松潤しかイメージになかったからです。

ジャニオタになってからも担当がJUMPで嵐はその兄貴分にあたるため、このイメージはしばらく抜けませんでした。

でも嵐担の皆様からご教授いただき、しやがれをきちんと見るようになってからその理由がようやくわかったんです。

ご存知の通り吉村崇は「破天荒キャラ」。でも豪快な芸風とは裏腹に、普段はおとなしく真面目で小心者。破天荒と言っているもののなんせ元極道までいるリアルアウトローぞろいの5期22期の前ではやりこめられることもしばしば。

若手の時に年越しの生放送で調子に乗ってうる星やつらラムちゃんの格好をしたらほかの芸人に追い詰められ、真冬の排水管に体を押し付けられて自爆したり、劇場で調子に乗ってボケ倒していたら後輩に「綾部さーん!」と叫ばれ(当時綾部さんは若手芸人の番長でマナーに厳しかった)とたんに大人しくなったり。

ヒリヒリしないと芸人として成長しないからと収入に見合わないマンションや車を手に入れたら首が回らなくなって本当に焦りだしたり。

ヒリヒリした展開が大好きで後輩からは怖がられることもあるけど、お茶目でときどきポンコツでみんなから愛されている。

そう、これって松本担の皆様が仰っていた松潤の魅力と重なるんです。

デスマッチやThis is MJで見せる松潤の姿が吉村崇と重なって、そこから

 松潤かわいい!!!!!

と目覚めてしまいました。

逆に松潤担の方になぜ私が吉村崇を愛でてしまうのか、これで伝わってほしい……。

ちなみに嵐では末ズなるものが可愛いとお聞きするのですが、5期だと吉村崇と又吉直樹がこれに相当すると思います……。

③そんな末っ子の二人がイチャイチャしてるから

 散々御託を並べましたが、要は可愛い末っ子の二人が絡んでいたらそりゃあ可愛いんですよ!!!! 

嵐、特に松潤は吉村崇に対して自由にボケたり時にはいちゃもんをつけたりと思いっきりワガママを言っている。

特に松潤は吉村崇に対して高圧的な態度に出るとき本当に楽しそうだよね!

松潤にやりこめられる吉村崇を見ると末っ子気質が出てるなーと思います。

とはいえ同期だし打ち解けているので変な遠慮がない。

なので反対に松潤がボロを出すと吉村崇が徹底的に追及する。

そうなると今度は松潤がタジタジになってとにかくかわいくなるのです。

つまり、松本潤×吉村崇がなぜかわいいのかというと、末っ子ならではの「俺様な一面」と「ポンコツな一面」を二人が交互に出しているからだという結論に至りました。

 

吉村崇は若手のころからMCのイメージが全くなかったので当初は本当に大丈夫なのか!?と心配しましたが、こうしてデスマッチのMCを続けられているのはこの末っ子ポジション同士の掛け合いが良い方向に働いているおかげだと思います。

今ではしやがれだけでなく夜会にもよく出演するようになり、また少プレなど他のジャニーズの番組でもMCをするようになりました。

彼にとって嵐との出会いってきっと人生のターニングポイントの一つとなってるんじゃないかなと思います。

そして嵐担の皆様にお伝えしたいことがもう一つ。

VS嵐の裏番組である得する人・損する人がこの9月で終了しました。

つまり吉村崇がVS嵐に出られるようになったんです!!!!

あれだけ嵐と共演している吉村崇ですが、この裏被りがあるせいでVS嵐には全然出演していなかったので、これを機にVSにも出演してほしいです。

あのやりとりをVSのアトラクションの前で見られたら、きっと面白いことになるはずです。

 

長くなりましたがこれを機に松本潤×吉村崇の可愛さがもっとジャニヲタに伝わってくれたら嬉しいです!これからも楽しみにしてるぞ!!!!

 

*1:厳密にはオーディションで吉本入りしたのでNSCには入っていない

推しの夢が叶うとき:御茶ノ水男子しいはしジャスタウェイが「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」に出るまで

 

数年前、ライブで将来の夢を聞かれた私の推しはこう答えました。「特撮に出たい」と。

これはそんな夢が叶うまでのお話です。

 

という訳で今年も#おたく楽しいに参加させて頂きます!

adventar.org

去年とネタ一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、あの記事を書いてからの活躍ぶりがあまりにも怒涛だったのでご報告させてください!

 

御茶ノ水男子しいはしジャスタウェイとは

御茶ノ水男子については去年の#おたく楽しいで紹介記事を書きました。

 

nanayanyade.hatenablog.com

 

長いのでしいはしジャスタウェイ氏は吉本のお笑い芸人、御茶ノ水男子の色白の方、元JACスーツアクター、ガチの特撮ヲタということだけ覚えて頂けると嬉しいです。

 

 

しいはしさんは毎回Twitterでニチアサのリアタイ実況をしているので、録画組の私は毎回推しのツイートでネタバレをくらいます。推しとジャンルが被っているがゆえの弊害。

 

さて、しいはしさんが特撮芸人として主に活動している場は二つあります。

まず一つ目は吉本ヒーロータイム

このライブでは吉本の特撮芸人が特撮作品に出演したことのある俳優さんをお一人お招きしてトークをし、その俳優さんが出演した作品にまつわるネタをユニットメンバーが披露します。

このライブ、お好きな作品のキャストさんがゲストに出る際には何がなんでもチケットを取ってほしいです!!!!!!!

チケット代2000円で90分間その特撮作品にまつわるエピソードをじっくり聴けますし、その作品にまつわるネタやコーナーもめちゃくちゃ面白いです。あまりにもコスパが良すぎて私たちが払ったチケット代がきちんと演者に支払われているのか心配になってしまうほど。

今年の夏に行われたライブでは仮面ライダーゴーストで主役を務めた西銘駿さんがジェスチャーゲームで御成のマネをするという珍事が発生してお腹が痛かったです。

(しかもこの時、西銘さんのサイン入り色紙が当たるというミラクルが起きました。部屋に飾ってます)

 

二つ目がアメトーーク仮面ライダー大好き芸人やスーパー戦隊大好き芸人には毎回必ず出演。特撮ファンにとってかゆいところに手が届くような、的確な情報を毎回話してくれるので推しがガチオタであることに感謝せざるを得ません。

特撮作品を放送しているテレビ朝日の大人気番組であるアメトーークに出演した影響はかなり大きく、これが今年の快進撃に繋がっていくことになります。

 

テレビ朝日六本木ヒルズ夏祭り SUMMER SUTATION」で「夏映画スペシャルイベント トークショー&主題歌ライブ」のMCに抜擢

テレビ朝日は夏に「テレビ朝日六本木ヒルズ夏祭り SUMMER SUTATION」というイベントを行っています。

実はスーパー戦隊仮面ライダーは毎年夏に合同で映画を作っており、その告知のため出演者が日替わりでトークショーを行っていました。

しいはしさんはそのトークショーにて「仮面ライダーエグゼイド」パートのMCに抜擢されたのです。

普段のお笑いライブで御茶ノ水男子がMCを務めることはあまりありません。ましてや超のつく人見知り。それなのにいきなり、大好きな仮面ライダーのキャストさんを相手に9回もMCをすることになったのです。

私は仮面ライダーエグゼイドも大好きなのでこれは何としても見に行かなければと思い、しいはしさんが初めてMCをする回に大阪からテレビ朝日まで遠征をしました。

前日*1の時点ではキャストが登場する際に名前を叫んでもよさそうだったので、「これは推しを布教するチャンスだ」と思った私は、ライブが始まってしいはしさんが自己紹介をするとすぐに超満員の客席から「ジャスタウェーイ!!!」とコールをしてみました。

すると他のお客さんからも「ジャスタウェイ」コールが。お、推しが認知された……!

いざライブが始まると、こちらの心配なんてまったく必要なく、エグゼイドのガチオタであることを活かして次々とファンが喜ぶトークを引き出していました。

地方の民である私はこの初回しか見に行くことができず、その後はエグゼイドファンの方が投下してくださったレポを読み漁る日々だったのですが、レポにしいはしジャスタウェイと書いてもらえるようになったり、キャスト*2の方がお客さんと\しいはしー?/\ジャスタウェイ/というコール&レスポンスをして下さるようになったりして毎日楽しくてしょうがなかったです。

あとトークショー終わりに流れるキュータマダンシング*3仮面ライダーのキャストに踊らせたしいはしさん、信頼できるオタクって感じでしたし、あの功績は大きいと思います(誰目線)。

 

 

 若手俳優のファンイベントでチェキを撮るオタクかよ

推し推しと共演するなんてLife is Beautifl*4と思った夏でした。

 

「土曜あるある晩餐会」に出演

もうすでに終了した番組なのですが、上記の夏映画の告知を兼ねての出演でした。

芸人側からはしいはしさん、塚地さん、篠宮さんが出演と構成はほぼアメトーークと同じなのですがこの番組がすごかったのは芸人さんに加え、歴代の仮面ライダーで主演を務めた俳優が6人も集結していたこと。しいはしさん、ここで仮面ライダー1号である藤岡弘、さんとの共演を実現させてしまいます。

twitter.com

 ジャニーズに例えるなら青木源太アナがジャニーさんにお会いするようなものだと思ってください。

あまりにも豪華すぎる面々に対し、しいはしさんは当時の現役&一つ前の主役ライダーだった飯島寛騎さん西銘駿さんと一緒にビビっていたそうです。この三人の組み合わせは本当にかわいすぎる。

twitter.com

 

もう公開期間が終了して見れないのですが、この当時飯島くんがエグゼイドのホームページ内でやっていた動画ブログにしいはしさんがゲスト出演するという一幕もありました。このころになるとすっかり打ち解けた様子が見れて幸せでした。

 

仮面ライダーエグゼイドファイナルステージ 千秋楽の司会に抜擢

9月末、仮面ライダーエグゼイドは大変な人気のなか、惜しまれつつも幕を閉じました。テレビ放送が終了すると今度はキャストが三都市を回ってヒーローショーとトークショーを行います。宝塚のサヨナラ公演や相撲の巡業と言えば良いでしょうか。大阪と福岡を回り、いよいよ最後の東京公演。

これまでの公演には麿さんという、女性の司会者がついていたのですが、前楽にオジンオズボーンの篠宮さんが追加されたと知ったときは、珍しく嫉妬をしてしまいました。

こんなときにしいはしさんは何をやってるんだと確認したら、沼津でのバスツアーが組まれていました。さすがにスケジュール考えろよ吉本!!!!!

でもこれも杞憂だったのです。auビデオパスでの生中継が行われ、全国のライダーファンが見守る中始まった千秋楽のトークショー。ステージに現れたのはしいはしさんでした。

パソコンの画面ごしに見たしいはしさんはガチガチに緊張していました。でもそんなしいはしさんを見た客席からは

ジャスタウェイ!!!」

と声があがったのです。

Twitterを見ると「千秋楽の司会しいはしさんなの?うれしい!」「仮面ライダー愛ある人だから安心できる」なんてつぶやきが一斉に投稿されていました。

結局しいはしさんの緊張が解けることはありませんでしたが、エグゼイドを見届けたしいはしさんだからこそ出てくるエピソードや、夏で築き上げたエグゼイドメンバーとの関係性を活かした司会ぶりで、まさに仮面ライダーエグゼイドの集大成にふさわしい、感慨深いライブになっていました。兼ヲタの私は当然ボロボロに泣いた!

twitter.com

仮面ライダーエグゼイドという最高に面白くて大好きな作品に、大好きなしいはしさんが関わって、しかもそれがキャストのみなさんやファンのみなさんからも受け入れられるだなんて、私にとってはこの上ない最高の景色でした。

しいはしさんをきっかけとして仮面ライダーにはまった身としては、こんな素敵な景色を見せてくださったことに感謝しきれません。

なおしいはしさんの後日談によると、吉本のマネージャーさんがこの司会の話をしいはしさんにしたのはイベント前日だったそうです。

吉本しっかりしろ!!!!!!

 

このイベントが終わると、しいはしさんのMCとしての活動もひと段落。唯一あったのはエグゼイドに出演されていた岩永徹也さんのファンイベントMCくらいで*5その後はごく普通の芸人活動に戻っていきました。

 

そのはずだったのです。

 

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー」に出演決定

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お待たせしました。ついに本題まできた。

仮面ライダーは毎年12月に「平成ジェネレーションズ」(通称冬映画)というタイトルの映画を上映します。なんせ供給過多ジャンルだから年に何度も映画をやる!

冬映画のコンセプトは「現在放送中のライダーと一つ前のシリーズのライダーをメインに、過去のライダーがゲストで出演」というものなのですが、今年は平成ライダーシリーズのFINALと銘打ち、渡部秀三浦涼介福士蒼汰、佐野岳西銘駿レジェンドライダーとしてゲスト参戦するという盆と正月がいっぺんに来たような状態でした。

これを受けて11/26に『日曜アメトーーク』にて三度目となる「仮面ライダー大好き芸人」が放送されることが決定。当然しいはしさんも出るので、私はそれを楽しみにしていました。

ところが放送直前、しれっとこんなニュースが投下されます。

www.oricon.co.jp

そして、“仮面ライダー大好き芸人”の中でも随一の知識量を誇る、しいはしジャスタウェイもひそかに出演していたことを告白。

 

 

 これには多くのお笑い&仮面ライダーファンが祝福のコメントを寄せていて、その時点で私はもう胸いっぱいでした。辛うじて私もお祝いのコメントを送りましたが、動揺するがあまりとってつけたような言葉しか出てきませんでした。

 

 公開直前になると「ひそかに」出演していることを逆手にとって#しいはしジャスタウェイを探せ という企画を始めるしいはしさん。

そして12/9に「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー」が公開されました。

 

※ここから映画のしいはしさんが出演している部分のネタバレをします。自力でしいはしさんを探したいという人は読み飛ばしてください。

 

 

私が映画を見たのは11/11。これだけ言ってて初日に見なかったのかという話なのですが、Hey!Say!JUMPの大阪公演が被るというミーハーならではの自爆が発生したので致し方ありませんでした。できるだけネタバレを見ないように努力していざ映画を鑑賞。

物語の導入が終わるとシーンは仮面ライダーエグゼイドの世界に移ります。町には怪人であるネビュラバグスターが出現。ライダーの面々は必至に市民を逃がそうとします。

しかし逃げ遅れた市民が一人。その男は必死に逃げようとしますが腰が抜けていて動けません。緊迫した状況の中、スクリーンには男がアップで映し出されます。

しいはしさんでした。大勢の中の一人ではありません。その場面に映っていたのはしいはしさん一人でした。

しいはしさんに迫りくるネビュラバグスター。もうだめだというその時、仮面ライダーブレイブ*6レガシーゲーマーレベル100が敵を阻止。その隙に飯島寛騎さん演じる宝生永夢先生がしいはしさんを救助していきました。

 

ネタバレ終わり

 

映画を見終わった後、私はぐっしゃぐしゃの顔で泣いていました。

映画は過去最高の出来でした。一ライダーファンとしてこの映画を見れて嬉しかったです。でもそれ以上に、こんな最高の映画のエンドロールに「しいはしジャスタウェイ」と書かれていることが幸せでならなかったのです。

しいはしさん、実は芸人をやる前にJACスーツアクターをしていました。ヒーローの「中」に入ってアクションをする仕事です。しかし首を骨折し、特撮の本編に出演するという夢はかなわず仕舞いで引退を余儀なくされました。

人間は願っていた夢が叶わないと知るとその夢を拒絶し、遠ざけてしまうものです。

しかししいはしさんは違いました。芸人になり、おもしろ佐藤さんとコンビを組んだあとも特撮への愛を語り続けました。

そして「特撮に出たい」という夢を掲げ続けました。

その夢がついに叶ったのです。

 

推しの夢が叶っただけでも嬉しいのに、しいはしさんを助けたのが仮面ライダーエグゼイドの面々だったということも嬉しさに拍車をかけました。しかも生身の永夢先生。

なぜなら、それはしいはしさんを単なるゲストキャラクターとしてではなく、あの暑い夏の日を、あの涙の大千秋楽をキャストと共に駆け抜けた仲間として物語に登場させてくださったことを意味していたからでした。

 

Twitterを見てみると仮面ライダーファンの皆さまが#しいはしジャスタウェイを探せ のタグに「しいはしさん見つけた!」と投稿していてとてもほほえましい気持ちになりました。しいはしさんのことでこんなにも大勢の人と騒げるのは初めてのことでした。

 

 

自分は出てないのにちゃんと宣伝をする佐藤さん最高かよ。

ちなみにしいはしさんが仮面ライダーの仕事をしている間、相方の佐藤さんが遊んでいたかといえば全くそんなことありません!アメコミ芸人としてコミコンというアメコミの祭典でイベントMCをしたり、「ジャスティスリーグ」のレッドカーペットに出席したりしていました。

 

 

ハリウッド俳優お二人からサインを貰った人と仮面ライダーの映画に出た人のコンビってほんと御茶ノ水男子どうなってるんだよ!!!!大好きだよ!!!!

 

さて、ここまでしいはしさんのことについてお読みになったそこの貴方、そろそろ御茶ノ水男子について興味が出てきましたよね???ですよね???(強引)

なーんとそんな貴方にちょうど良いライブがあるんだな!!!!

 

1/8の19:00-20:00より神保町花月にて「御茶ノ水男子乃話」というトークライブがあります!!!!

詳しくはこちら⇒ 公演詳細

 

正反対の二人が最高に楽しいトークを展開していますのでぜひ足をお運びください!

仮面ライダーWのフィリップと翔太郎とかジャニーズJr.の北樹とか好きな人は御茶ノ水男子好きだと思うので!今からでも全然問題ないです!チャンスです!!!

 

最後に

いつか本当にしいはしさんが夢を叶えるときが来るなら、私のファン人生はゴールを迎えるのではないかと思っていました。

でも全然終わりじゃなかった。

映画に出たのなら今度はテレビ本編に出ている姿が見たい。可能なら御茶ノ水男子二人で出てほしい。

いやはやオタクとは、人間とは実に強欲なものです。

しかし人間は強欲だからこそ、生きることができるのではないでしょうか。

私は今回の貴重な経験を通してこのことに気づかされました。

推しの夢が叶うとき、それはゴールなんかではなく、スタートだったのです。

 

という訳で東映さん、仮面ライダーのテレビ放送に御茶ノ水男子を出してください!よろしくお願いします!!!(やっぱり強欲) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:イベント初日。初日のみテレ朝の方が司会をしていた

*2:主にポッピーピポパポ

*3:宇宙戦隊キュウレンジャーのエンディング曲。振りがついているが仮面ライダーとは無関係なので最初踊る予定はなかった

*4:三浦大知さんが歌っている映画主題歌

*5:岩永さんファンの方が書かれたレポめちゃくちゃ楽しませてもらいましたお世話になりました

*6:エグゼイドの2号ライダー